過去の宝塚記念上位馬は流石にＧⅠで活躍するほどの馬たちである。今回も劣らず好メンバーがそろったと思う。
それ故に難解であり、更に馬場悪化が追い打ちをかけている。






【実績】　出走馬と戴冠馬の対比

近走では過去の戴冠馬との比較上、突出した馬は見当たらず。逆に劣勢な馬も２頭のみで大半の出走馬が戴冠候補と成り得る。
しかし、各馬の出走他馬との比較においては明確に優劣が出ており、中でもドゥラメンテ・キタサンブラックの２頭は突出している。
また次位というよりも２・３段階下がった位置にマリアライトとラブリーデイ。近走の上昇振りからマリアライトに注目してみる。
その他ではシュヴァルグラン・サトノノブレス・アンビシャスがわずかな上昇を見せている。　また実績のラブリーデイも含めてこの４頭は距離適性と馬場適応の両方を兼ね備えている。



左から近走の出走馬対比と戴冠馬比較・重賞の出走馬対比と戴冠馬比較　馬名　距離と馬場のランク

3.0-1.5　2.5-1.0　ﾄﾞｩﾗﾒﾝﾃ　B
2.8-1.5　2.4-0.9　ｷﾀｻﾝﾌﾞﾗｯｸ　A

1.7-1.3　1.2-0.5　ﾏﾘｱﾗｲﾄ　A
1.6-1.2　2.2-0.8　ﾗﾌﾞﾘｰﾃﾞｲ　A　a

1.2-1.3　0.9-0.4　ｼｭｳﾞｧﾙｸﾞﾗﾝ　C　b
1.1-1.1　1.0-0.4　ｱﾝﾋﾞｼｬｽ　B　c
1.1-1.0　1.1-0.4　ﾌｪｲﾑｹﾞｰﾑ
1.0-1.1　0.7-0.3　ｻﾄﾉﾉﾌﾞﾚｽ　B　b
1.0-1.1　1.3-0.5　ｻﾄﾉｸﾗｳﾝ　A

0.8-1.0　0.8-0.3　ｽﾃﾌｧﾉｽ
0.8-1.1　0.9-0.4　ﾔﾏｶﾂｴｰｽ　B
0.5-0.9　1.1-0.4　ﾗｽﾄｲﾝﾊﾟｸﾄ　C
0.5-1.1　1.0-0.4　ﾄｰﾎｳｼﾞｬｯｶﾙ
0.6-0.9　0.8-0.3　ﾀｯﾁﾝｸﾞｽﾋﾟｰﾁ　B
0.5-0.9　0.8-0.3　ｶﾚﾝﾐﾛﾃｨｯｸ
0.5-0.9　0.6-0.3　ﾋｯﾄｻﾞﾀｰｹﾞｯﾄ

0.1-0.4　0.4-0.2　ﾜﾝｱﾝﾄﾞｵﾝﾘｰ
0.1-0.2　0.2-0.1　ﾏｼﾞｪｽﾃｨﾊｰﾂ

＝＝＝以下、付加要素の距離と馬場の詳細＝＝＝

距離　　左から2200ｍ・2000ｍ・2400ｍ　（＝A・B・C）

4.0-4.0　1.9-1.9　1.7-1.7　ﾗﾌﾞﾘｰﾃﾞｲ
2.7-2.7　1.3-1.3　0.3-0.3　ｷﾀｻﾝﾌﾞﾗｯｸ
2.7-2.7　1.1-1.1　0.3-0.3　ｻﾄﾉｸﾗｳﾝ
2.2-2.2　0.6-0.6　2.1-2.1　ﾏﾘｱﾗｲﾄ

0.3-0.3　1.9-1.9　0.3-0.3　ｻﾄﾉﾉﾌﾞﾚｽ
0.0-0.0　1.7-1.7　2.1-2.1　ﾄﾞｩﾗﾒﾝﾃ
0.3-0.3　1.7-1.7　0.0-0.0　ﾔﾏｶﾂｴｰｽ
1.0-1.0　1.7-1.7　0.0-0.0　ﾀｯﾁﾝｸﾞｽﾋﾟｰﾁ
0.0-0.0　1.9-1.3　0.0-0.0　ｱﾝﾋﾞｼｬｽ

0.3-0.3　0.6-0.6　4.0-4.0　ｼｭｳﾞｧﾙｸﾞﾗﾝ
0.0-0.0　1.1-1.1　2.1-2.1　ﾗｽﾄｲﾝﾊﾟｸﾄ

馬場　　左から当該距離・戴冠馬比較・良績馬場　（＝a・b・c）

4.9-1.9-kt　ﾗﾌﾞﾘｰﾃﾞｲ

0.0-1.7-hs　ｻﾄﾉﾉﾌﾞﾚｽ
0.0-1.7-hs　ｼｭｳﾞｧﾙｸﾞﾗﾝ

0.0-1.1-hs　ｱﾝﾋﾞｼｬｽ


【近走】ダート･海外成績を除く近２走の基準持ちタイム比較・基準レーコードタイム比較・不利の有無・パフォーマンス大文字のF=長脚・M=最速・Q=敏速・R=ﾚｺｰﾄﾞ・N=粘速）・上がり３Ｆタイム。左から前走・２走前

上位順にキタサンブラック・シュヴァルグラン・カレンミロティック・ステファノス・マリアライト・ドゥラメンテ。

S2・C1・--・Ｆ・36.0　D1・--・D1・Ｍ・37.5　ﾌｪｲﾑｹﾞｰﾑ
S2・--・--・Ｑ・35.1　S3・--・D1・Ｍ・35.1　ｱﾝﾋﾞｼｬｽ
S3・C1・--・Ｑ・36.6　S1・--・--・Ｎ・35.1　ｷﾀｻﾝﾌﾞﾗｯｸ
D1・--・--・--・37.5　S2・--・D3・Ｑ・36.3　ﾜﾝｱﾝﾄﾞｵﾝﾘｰ
S3・C1・--・Ｆ・36.0　S2・--・--・Ｍ・36.5　ｼｭｳﾞｧﾙｸﾞﾗﾝ
B1・--・--・Ｎ・36.9　C2・--・--・--・36.6　ﾗｽﾄｲﾝﾊﾟｸﾄ
B1・--・--・Ｑ・35.0　C2・--・--・Ｎ・36.3　ﾗﾌﾞﾘｰﾃﾞｲ
S2・C3・--・Ｆ・36.3　B3・--・--・Ｍ・35.0　ｽﾃﾌｧﾉｽ
A1・--・D1・Ｑ・35.7　A2・C1・--・Ｆ・35.6　ﾄﾞｩﾗﾒﾝﾃ
S3・C1・--・Ｑ・36.3　S1・--・--・--・38.3　ｶﾚﾝﾐﾛﾃｨｯｸ
S3・C1・--・--・36.5　B1・--・--・--・38.9　ﾄｰﾎｳｼﾞｬｯｶﾙ
C3・C3・--・Ｒ・36.6　C2・--・--・--・36.5　ｻﾄﾉﾉﾌﾞﾚｽ
S2・C1・D1・Ｆ・35.6　B1・--・--・--・35.9　ﾀｯﾁﾝｸﾞｽﾋﾟｰﾁ
S3・C2・--・Ｑ・36.0　B1・--・--・--・36.6　ﾋｯﾄｻﾞﾀｰｹﾞｯﾄ
D2・--・--・Ｍ・36.3　C1・--・--・--・36.9　ｻﾄﾉｸﾗｳﾝ
S3・C2・D2・Ｑ・36.0　D2・--・--・Ｑ・35.4　ﾏﾘｱﾗｲﾄ
S2・C3・--・Ｎ・36.9　D1・--・--・Ｑ・34.8　ﾔﾏｶﾂｴｰｽ

以下、レース別レコード基準比較

天皇賞春　0.983　ｷﾀｻﾝﾌﾞﾗｯｸ

鳴尾記念　0.986　ｻﾄﾉﾉﾌﾞﾚｽ

目黒記念　0.983　ﾏﾘｱﾗｲﾄ

京都記念　0.943　ｻﾄﾉｸﾗｳﾝ

大阪杯　　0.971　ｱﾝﾋﾞｼｬｽ

中山記念　0.977　ﾄﾞｩﾗﾒﾝﾃ



【展開予測】このレースから新しくペースと末速比を追加しました。
左からペース（大文字のS=スロー・M=普通・H=ハイ、小文字は各ペースの中での優劣対比）・発馬後２Ｆタイムと位置・中間までのタイムと位置・直線位置とゴールまでのタイム・Ｌ１Ｆ位置と前馬との差・末速比（大文字のF=長脚・M=最速・Q=敏速・R=ﾚｺｰﾄﾞ・N=粘速、小文字は末速ごとの優劣）推定タイム・馬名です。

馬場状況は稍重～重を想定している。
馬場状況が悪かった過去2006・2007・2010年の平均は前３Ｆが33.4・中間１Ｆ12.3・上がり３Ｆ36.4で前傾中弛み。かつ３から４コーナーにかけていずれも捲り勝負。走破タイムも平均2.12.8。今年はドゥラメンテかサトノノブレスか。

Sb　25.3⑫　68.6⑪　⑦21.6　③１　Qa　2.13.7　ﾗﾌﾞﾘｰﾃﾞｲ
Sc　24.5④　67.5④　②22.8　⑤頭　M-　2.13.8　ﾄｰﾎｳｼﾞｬｯｶﾙ
Sc　25.1⑨　68.5⑩　⑥22.1　⑥首　F-　2.14.0　ﾌｪｲﾑｹﾞｰﾑ
Ｓ　24.7⑤　67.9⑤　⑤22.6　⑧頭　Qa　2.14.5　ｶﾚﾝﾐﾛﾃｨｯｸ
Ｓ　24.9⑥　68.3⑧　⑪21.8　⑩頭　M-　2.14.8　ﾋｯﾄｻﾞﾀｰｹﾞｯﾄ
Sa　25.5⑮　69.2⑮　⑨21.9　⑪鼻　Fa　2.14.8　ｼｭｳﾞｧﾙｸﾞﾗﾝ
Ｓ　25.1⑧　69.0⑭　⑯22.2　⑰３　Q-　2.16.4　ﾜﾝｱﾝﾄﾞｵﾝﾘｰ

Mc　25.3⑭　68.4⑨　①22.0　①先　Q-　2.12.3　ｻﾄﾉﾉﾌﾞﾚｽ
Mb　25.1⑨　68.1⑥　③21.3　②頭　M-　2.12.4　ﾄﾞｩﾗﾒﾝﾃ
Mc　25.0⑦　68.2⑦　④22.2　④鼻　M-　2.13.7　ﾗｽﾄｲﾝﾊﾟｸﾄ
Mb　24.2③　67.2③　⑧21.8　⑨首　Ns　2.14.7　ｷﾀｻﾝﾌﾞﾗｯｸ
Mb　25.1⑨　68.7⑫　⑭21.3　⑫頭　Qs　2.14.9　ｱﾝﾋﾞｼｬｽ
Mc　26.0⑰　70.0⑰　⑫21.8　⑬頭　Qs　2.15.1　ﾏﾘｱﾗｲﾄ
Mc　23.9①　66.9①　⑬21.9　⑭首　M-　2.15.3　ｻﾄﾉｸﾗｳﾝ
Mc　25.5⑮　69.4⑯　⑮21.8　⑮1/4　Fs　2.15.6　ﾀｯﾁﾝｸﾞｽﾋﾟｰﾁ
Mc　23.9②　67.2②　⑰21.8　⑯半　Q-　2.16.2　ﾔﾏｶﾂｴｰｽ

Hb　25.3⑫　68.8⑬　⑩21.4　⑦1/4　F-　2.14.3　ｽﾃﾌｧﾉｽ


【傾向】

総合的な順位はキタサンブラック・シュヴァルグラン・トーホウジャッカル・カレンミロティック・ラブリーデイ・ドゥラメンテ。

①拡大枠

IN①～③　＝0.091　①③
IC④～⑦　＝0.091　⑥
CT⑧～⑩　＝0.365　
OC⑪～⑭　＝0.091　
OT⑮～⑰　＝0.273

②斤量

58㎏+-0　0.60　＝①③⑤⑦⑩⑪⑭
58㎏+1k　0.20　＝④⑨
58㎏+2k　0.10　＝②⑥⑧⑫⑮⑰
56㎏　　　　　　＝⑬⑯

③脚質

先行　0.36　＝⑦⑪　
差し　0.27　＝①②④⑤⑥⑧⑨⑫⑬⑮⑯⑰
逃げ　0.09　＝③⑩
追い　0.00　＝⑭

④前走距離

3200m　0.455　＝①③⑤⑩⑪
2000m　0.273　＝②⑥⑦⑧⑨⑫⑮⑰
2200m　0.091　＝④
2500m　0.000　＝⑬⑭⑯
2400m　0.000　＝④⑥⑨

⑤連対

春天　0.5　＝①③⑤⑩⑪
鳴尾　0.1　＝⑧⑫⑰
京記　0.1　＝④⑮
目黒　0.0　＝⑬⑭⑯
大阪　0.0　＝②⑦

⑥オッズ　２５日12：20現在

１～６番人気　0.273　＝⑨③②⑦⑤⑧
７～10番人気　0.091　＝⑯⑪⑮⑫
11番人気以下　0.000　＝⑥④⑩⑰①⑭⑬

⑦馬齢

４歳　0.50　＝②③⑤⑨⑬⑮⑰
５歳　0.30　＝④⑧⑪⑯
６歳　0.20　＝①⑥⑦⑫

⑧ステップ

春天　0.5　＝①③⑤⑩⑪
鳴尾　0.1　＝⑧⑫⑰
京記　0.1　＝④⑮

⑨馬体重（体重比・増減率・斤量率の総合比較）

0.193　＝⑦⑧
0.182　＝⑬
0.132　＝④





【まとめ】　


①実績・近走を前提に展開重視

【実績】⑨③⑦⑯⑮⑤
【近走】③⑤⑩⑧⑯⑭
【展開】⑧②⑨⑩⑤①
【傾向】⑤③⑪⑩①⑦

軸馬の⑤シュヴァルグランは単穴。戴冠候補は⑦⑨⑫の内、阪神2000の良績と少々の馬場悪化ならこなせる⑫サトノノブレスを◎。実績上位の⑨ドゥラメンテを〇。上昇著しい⑯マリアライトを複穴。



②今後のテーマ：各馬の個性と当該レースとの適合

ラブリーデイ
先行敏速型で距離・馬場共に熟し、どちらかと言うとスローペースを得意とする。今回の稍重スローで時計のかかるレースは合うが休養明けの成績がもうひとつ。


サトノノブレス
前付け差し敏速型で阪神内回り2000の実績。前走の鳴尾記念はレコード駆けも稍～重でも実績があり、好調時は捲れるタイプで宝塚記念の傾向に合う。ただし年齢のマイナス材料が気になるところでもある。


シュヴァルグラン
後方差し長速型で阪神2400に実績あり、スローペースは良いが他場ほど切れるわけではない。しかし、いわゆる本格化であろう。


ドゥラメンテ
どちらかと言うと後方差し最速型で距離は熟すも阪神未経験。レースの流れ的には普通ペースに良績があり、今回のレース環境は同馬にとってはやや厳しいと言わざる得ない。


ラストインパクト
後方差し最速型で阪神よりも京都に実績ある。普通ペースを良しとし捲ってもこれるが馬場悪化はマイナス材料である。菊の時はたまたま先行できてなだれ込んだものと受け取っている。ドゥラメンテ同様に厳しい環境である。


トーホウジャッカル

前付け差し敏速型で距離・馬場共に掲示板内には熟す。明け３走目で走り頃でもある。スローペースは良いが瞬発力に欠ける。


【馬券】
単勝＝⑫サトノノブレス
馬単＝⑫⇒⑨ドゥラメンテ・⑤シュヴァルグラン
ﾜｲﾄﾞ＝⑫⇒⑨・⑤・⑯
ﾜｲﾄﾞ＝⑤⇒⑨・⑯
３単＝⑫⇒⑤⇒⑨・⑯
06/26 05:31

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