有馬記念はコース形状などから中弛みから終いまで加速するロングスパート勝負になりやすく、レース間隔を空けた内枠の中～中長距離兼用馬の期待値がやや高い重賞。
　変則小回りに対応する器用さが重要なこと、例年よりタフな良馬場...などに注意。（土曜現在の予想）

　◎ オーソリティ
　○ クロノジェネシス

単勝：◎○（＋馬連：◎-○）



中山競馬場 ： 開催4/4週目（=A8日）、Aコース使用4/4週目。月木散水、ダート：凍結防止剤 初散布

　少し前・内有利～内外フラットで、時計レベルは土曜：かなり掛↓-α？　好走している血統は（土曜12Rまで、計5レース）、SS系（パワー・スタミナ型多い）×8、Hail to Reason系（非SS系。Roberto系など）×4、Mr. Prospector系×2、Northern Dancer系×1で、推測される芝質は「重めの芝（前週比：変わらず～少し重くなる）」

　最終週・4週目 土曜現在の中山芝をまとめると、「少し前・内有利～内外フラットの重めの芝で、時計レベルは土曜：かなり掛↓-α？」

　明日にかけての天気は、晴れも朝は冷え込む予報。例年より「タフな馬場で時計も掛かる」印象で、旧・主流血統やRobertoなど、スタミナと末脚を兼ね備える血統の存在感が増しているのでは。



◎ 6-12 オーソリティ（55.0kg・前走比+1.0kg／大型馬）
※ 外枠の不利を打ち消せそうなレース内容をアルゼンチン共和国杯2020（＝大外18番枠からテンが例年より非常に早い展開でも好位を楽に確保）で見せています。
　木村哲也厩舎（ステルヴィオ、アルビアーノ、ゼーヴィント、プリモシーン、ダーリントンホール）はレース後半のロングスパート性能を重点的に強化している印象で、これは有馬記念向き。



4-7 ラッキーライラック
短評：（有馬記念2020 予想）
　父：SS系でも欧米混合型のようなパワー・全体的なスピードに優れる中距離馬？
　ここでの不安は、ギアチェンジの多さ。
　中距離＋淀みないペースを刻めたときのパフォーマンスが高い一方、緩急のある展開ではパフォーマンスを落としています。有馬記念も中山芝2500m外→内も中弛みから終いまで加速するロングスパートになりやすいため、パフォーマンスを落としやすいのでは。マイルの高速決着を先行できるスピード＋芝2400m以上でのパフォーマンスから距離の長さも心配で、人気より厳しい評価から考えたいです。




---------- 以下、プレ予想 ----------

有馬記念はコース形状などから中弛みから終いまで加速するロングスパート勝負になりやすく、レース間隔を空けた内枠の中～中長距離兼用馬の期待値がやや高い重賞。
　有馬記念2020の傾向と対策、出走予定登録馬を見ていきたいと思います。


○クロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラック、カレンブーケドール、◎オーソリティ、ワールドプレミア、▲ディープボンド、[回避]▲サートゥルナーリアまで追加（12/18 0:05）




結果から考える狙い方「有馬記念2020」
[期待値：F（甘め）？]＝展開の幅広さに注意。単勝2点＋上乗せ狙いを推奨。
3歳馬はE-↑相当（≒菊花賞連対、日本ダービー上位）＋成長で上位争い可

　▲：レース間隔を空けた内枠の中～中長距離兼用馬
　　　→ 先行力：F-？ 底力（=ハイペース耐性）：D？ キレ：E？ 持続力：D？
　　　（中6週以上＝アルゼンチン共和国杯 11/8 週 以前、前走：芝2400m以上、
　　　　　＋ 前走：ジャパンカップで上位人気もそれ以下の着順だった馬の期待値がそれぞれ良好。
　　　　期待値は「持続力 ＞～≧ キレ ＞ 先行力」。
　　　　　→ 優勝馬≒4角4番手以内も逃げ切り困難で、持続力上位馬が前付けor早め進出。
　　　　　　 中山芝1800m内 以上で上がり4Fを終いまで加速するロングスパートで好走している馬など。
　　　　注目血統：＋αで芝短距離血統（≒小回り向きの「器用さ×追走スピード」強化。内枠有利とも関連）
　　　　　　　　　Danzig系、日米Nasrullah系、SS系パワー型、Kingmambo(米)
　　　 【！】レース内容からは「芝1800m～2000m重賞で好位から前に付けての3着内」で判断可）

　注：枠順の影響＝内枠有利（特に偶数番）、外枠不利
　　　（雨中の開催以外では弱まらず）
　注：斤量差の影響＝やや大きい
　　　（3歳牡馬の期待値がやや高い。 ジャパンカップより牡馬の期待値アップ、牝馬の期待値ダウン。
　　　　　→ 緩急の大きさ、アップダウンの激しさ、平均的な時計レベルの低下、距離の長さなどから？）


　コース形状（変則小回り、激しいアップダウン、正面・残り1900m付近から1角・残り1500m付近まで上り坂、2角から向正面にかけての一気に下る）などから中弛みから終いまで加速するロングスパート勝負になりやすく、レース間隔を空けた内枠の中～中長距離兼用馬の期待値がやや高い重賞。
　変則小回りに対応する器用さが重要なこと...などに注意。



○ クロノジェネシス
短評：（有馬記念2020 予想）
　底力・持続力に優れる中距離馬？
　ここでの不安を強いて挙げるなら、スローペース。
　近走では血統（父：Bago(仏)×母父：クロフネ×母母父：SS）通りの欧州指向の末脚に良さを見せていて、タフな馬場や非根幹距離の芝中距離なら現役最強クラスまで成長しています。例年の展開（＝中弛みから終いまで加速するロングスパート勝負）に近ければ能力全開が叶いそうで、人気でも期待値が高いと思われます。
　ただ、母系＋クロスのスピード色がやや強いため、前半の緩急が小さい＆緩いペースになると中長距離向きの持続力（≒距離延長への適性）不足から詰めが甘くなる心配が残ります。逃げ・先行馬が少ない、前走：中長距離の馬が多いなど、ペースを緩くする要素が重なりそうなら控えめな評価から考えても。
適性チェック：（プラス修正に注意。 最終更新：20'天皇賞（秋） 56.0kg）
（誤差注）ツナギは長さ普通（胴は少し短い or 後脚やや長い？）、太さ普通↑？角度普通（蹄はやや寝る）。標準飛節？　軽めの芝のマイル～中距離向き、血統はマイル～中距離向き（？？）で、重めの芝の中距離◎？ 荒れ馬場・道悪○↑？（レース内容＋血統から重めに大きく修正）　先行力：F-？ 底力（=ハイペース耐性）：C-？ キレ：E（甘め）？ 持続力：D？　総合力：C-？相当　斤量少注（やや小柄↑）　急坂：○-↑？（パワー≧少し頭高い）
　母：クロノロジスト、半姉：ノームコア、ハピネスダンサー
　3代母：Rustic Belle(米)



フィエールマン
短評：（有馬記念2020 予想）
　キレ・底力に優れる中長距離馬（日本×欧州型）。
　ここでの不安は、小回り向きの「器用さ×追走スピード」不足。
　好走距離や血統通り、大回りをゆったり追走して末脚を発揮する競馬がベスト。小回り向きの「器用さ×追走スピード」は裏付けが弱く、内枠有利の馬場傾向を外から差し切るのは難しいと思われます。控えめ～厳しい評価から考えたいです。
適性チェック：（マイナス修正に注意。 最終更新：20'天皇賞（秋） 58.0kg）
（誤差注）ツナギは少し長い（後脚長い）、太さ普通、やや立ち。直飛節。　標準的な芝の中距離～中長距離向き、血統はマイル～中距離向き（？？）で、標準的な芝の2500m前後◎？（2200m・長距離○-？ 1800m▲？） 荒れ馬場・道悪▲？　先行力：F-（甘め）？ 底力（=ハイペース耐性）：D-～D-（甘め↓）？ キレ：D～D-（甘め↓）？ 持続力：E～E（甘め↓）？　総合力：D～D-（甘め↓）？？相当　斤量少注（キレ優位）



ラッキーライラック
短評：（エリザベス女王杯2020 回顧）
　展開＜挙動と能力適性がほぼ完全に一致？ やや前・内有利かつ高速馬場の標準的な芝×中弛みからの高速ミドルスパートを、テンで急がず→3角から早めに押し上げる競馬で、大外枠の不利もギアチェンジ性能・急加速力の不足もひっくり返す見事な騎乗でした>>ルメール騎手
　有馬記念でもパワーとロングスパート性能を生かすことは可能で、オルフェーヴル産駒、ノーザンテーストの成長力を甘く見ないようにしたいです（自戒）。
適性チェック：（最終更新：20'エリザベス女王杯 56.0kg）
（誤差注）ツナギは長さ普通、やや太い、やや立ち。曲飛節。　重めの芝のマイル～中距離向き、血統はマイル前後向き（？？）で、重めの芝の中距離◎？（マイル▲+↓？） 荒れ馬場・道悪○？　先行力：E（甘め）？（末脚に寄せて発揮可） 底力（=ハイペース耐性）：D-？ キレ：E-（甘め）？ 持続力：E？　総合力：D-？相当
　母：Lilacs and Lace(米)



カレンブーケドール
短評：（有馬記念2020 予想）
　全体的なスピードに優れる中距離馬？（日本×米国型）
　ここでの不安は、起伏の激しさ＋距離の長さ。
　母系が高速ダート向きの米国型である通り、軽い芝の中距離のパフォーマンスが最も高く、起伏の激しい中山では紫苑ステークス2019の秋・野芝のみの高速馬場でもパフォーマンスを落としています。加えて、母系のスピード色の強さなどから距離の長さもマイナス要素。厳しい評価から考えたいです。
適性チェック：（誤差に注意。 最終更新：20'ジャパンカップ 55.0kg）
（誤差注）ツナギはやや短い（脚は長さ普通～やや長い）、やや細い、やや立ち。直飛節？　軽めの芝の中距離向き、血統はマイル～中距離向き（？？）で、軽めの芝の中距離◎？ 荒れ馬場・道悪▲-？　ゲート：▲-？ 先行力：E-？ 底力（=ハイペース耐性）：E？ キレ：F？ 持続力：E-？　総合力：E（甘め）？相当　平坦：○？急坂：▲+？（華奢な足回り）　母：Solaria [智]



◎ オーソリティ（55.0kg・前走比+1.0kg）
短評：（有馬記念2020 予想）
　欧州型の総合力に優れる中長距離馬？（SS欧州型×欧州型）
　ここで評価したい理由は、中弛みからのロングスパート性能の高さ。
　有馬記念も中山芝2500m外→内も中弛みから終いまで加速するロングスパートになりやすい構造で、青葉賞2020も芙蓉ステークス2019もそれに近い展開で優勝しています。血統（＝父：SS系でも全体的には欧州色が強い）もこの能力を裏付けていて、パワーとキレの重要度が増減する東京→中山替わりはプラス。
　単純な実力比較では物足りないように感じますが、そもそも出走数が少ない＋完成に時間が掛かる血統＋キレ（＝トップスピードと急加速力）の重要度が高い条件ではパフォーマンス低下が疑われるだけに、ベストと思われる条件での大幅な上積みに期待したいです。父：オルフェーヴル、母父：シンボリクリスエスがそれぞれ2勝（＋母母父：スペシャルウィークは僅差の2着、おじ：サートゥルナーリアは昨年2着）している有馬記念 血統が凄みを見せるシーンに期待します。
適性チェック：（誤差＆プラス修正に注意。 最終更新：20'AR共和国杯 54.0kg）
（誤差注）ツナギは長さ普通～やや長い（胴・後脚はやや長い）、太さ普通、やや寝る（蹄もやや寝る）。標準飛節？　標準的な芝の中距離～中長距離向き、血統は中距離向き（？）で、標準的な芝の中長距離◎？（※ 古馬基準） 荒れ馬場・道悪▲+？　先行力：F？ 底力（=ハイペース耐性）：E-？ キレ：F（甘め）？ 持続力：E-？　総合力：E-？相当
　祖母：シーザリオ。おじ・母の全兄：エピファネイア、おじ：サートゥルナーリア、リオンディーズほか



ワールドプレミア
短評：（有馬記念2020 予想）
　欧州型の末脚に優れる中長距離～長距離馬？
　ここで見直したい理由は、タフな条件替わり。
　欧州型の特徴が強く出ているのか、タフな条件の方が高いパフォーマンスを示していて、ジャパンカップ2020（＝中距離指向の追走力が重要）から「有馬記念×開幕週から例年よりタフな印象がある中山芝」への条件替わりは条件好転だと思われます。ただ、小回り向きの先行力・機動力がなく、例年より外差しが効く「馬場×展開」が揃わないと勝ち切るのは難しそう。馬場のタフさや外伸び傾向が強まるようなら評価を少し上げても。
適性チェック：（やや晩成？ 怪我明けの未知数＆プラス修正に注意。 最終更新：20'ジャパンカップ 57.0kg）
（誤差注）ツナギはやや長い（後脚長い）、太さ普通、角度普通（蹄は寝る）。直飛節？　標準的な芝の中長距離向き、血統は中長距離向き（？）で、標準的な芝の中長距離～長距離◎？ 荒れ馬場▲？？道悪△+？　先行力：F-？ 底力（=ハイペース耐性）：D-（甘め）？ キレ：E-（甘め）？ 持続力：D-（甘め）？　総合力：D-（甘め）？相当
　母：Mandela(独)、全兄：ワールドエース、半弟：ヴェルトライゼンデ
　おじ：Manduro [独]



▲ ディープボンド（55.0kg・前走比-2.0kg）
短評：（有馬記念2020 予想）
　欧米混合型の全体的なスピードに優れる中長距離～中距離馬？
　ここで見直したい理由は、小回りかつ短い直線の中長距離替わり。
　ダートもこなせそうな血統＋パワフルな足回りを持ち、上がりの掛かる条件の方が得意。加えて、未勝利戦は中弛みからのロングスパート（≒有馬記念や中山芝2500m内で起こりやすい展開）を好位から圧勝していて、中山芝2500m内×例年よりタフな芝は近走の長い直線からの大幅な条件好転と言えるのでは。実力の裏付けは物足りませんが、そもそも直線の短い中長距離は今回が初。脚を使い切る和田竜二騎手を背に、好位からのロングスパートで差し馬勢に前後・内外の利を得られるようなら。
適性チェック：（誤差＆プラス修正に注意。 最終更新：20'菊花賞 57.0kg）
（誤差注）ツナギは長さ普通（後脚やや長い）、太い、やや寝る。直飛節。　重めの芝の中距離向き、血統は1800m前後向き（？）で、重めの芝の中長距離◎？（中距離▲+？ 長距離△？） 荒れ馬場○？道悪▲-？　先行力：F？ 底力（=ハイペース耐性）：E-？ キレ：F-？ 持続力：F？　総合力：E-？相当　大跳び　いとこ：ローレルゲレイロ



[回避] ▲ サートゥルナーリア
短評：（有馬記念2020 予想）
　欧州指向のキレに優れる中距離～中長距離馬？
　ここでの小さな不安＝勝率を下げそうな要素は、持続力不足。
　道中をゆったりと追走してパワー・キレ（＝トップスピードと急加速力）を同時に生かせる条件に好走が偏っていて、長く良い脚・持続力の裏付けは意外なほど弱いまま。ロングスパート勝負ではパフォーマンスが低下すると思われます。
　ただ、有馬記念は緩急の大きい展開になりやすいレース。中距離指向の追走スピードとパワー・キレをすべて発揮できる可能性もあります。人気に見合う勝率は疑いつつも、2・3着候補として。
適性チェック：（誤差＆プラス修正に注意。 最終更新：20'宝塚記念 58.0kg）
（誤差注）ツナギは長さ普通（後脚やや長い）、やや太い？角度普通（蹄はやや寝る）。直飛節気味。　重めの芝の中距離～中長距離向き、血統は中距離向き（？）で、重めの芝の2200m前後◎？ 荒れ馬場○？道悪▲-？　ゲート：▲+～▲？ 先行力：F（甘め）？ 底力（=ハイペース耐性）：D（甘め）？ キレ：D-（甘め）？ 持続力：E-？　総合力：D-↑？相当
　母：シーザリオ、半兄：エピファネイア、リオンディーズなど。 おい：オーソリティ
12/26 18:03

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