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血統談義(10)

2009年06月22日 11:40

雨龍泥舟  競馬歴55年 回収率101%
今朝の新聞にロシア産馬が勝利したという記事が載っていましたので、ひょっとして希少な血統の持ち主ではないかと調べてみましたが、すぐにヘイロー等おなじみの名前が出てきました。ロシア産馬、ダノンシェルはダーレーアラビアン-エクリプス系の26代目に当ります。

【ロシア産馬】 ダノンシェル(3歳・牡)の血統

01ダーレーアラビアン(アラブ種:ターク種説有り) 1700
02ボトレットチルダーズ 1716
03スクワート 1732
04マークス 1750
05エクリプス 1764
06ポテイトーズ 1773
07ワクシー 1790
08ホエールボーン 1807
09サーハーキュリーズ 1826
10バードキャッチャー 1833
11ザバロン 1842
12ストックウェル 1849
13ドンカスター 1870
14ベンドア 1877  
15ボナヴィスタ 1889 
16シリーン 1895
17ポリメラス 1902
18ファラリス 1913
19ファロス 1920
20ネアルコ 1935
21ロイヤルチャージャー 1942
22ターントゥ 1951
23ヘイルトゥリーズン 1958
24ヘイロー 1969
25サニーズヘイロー 1980
26トリプルバック 1986

ところで、今年の2歳馬の中に、よく分からない血統の馬が1頭います。

「Smooth Hamonyの08」という馬で、(馬主:Murayama Bloodstock, Inc)

父 Medalist
祖父Ataviado

その先が分かりません。アルゼンチン産馬のようです。

馬三郎タイムスに次のような記事が掲載されていましたが、この馬です。
―――(以下引用)
まずバレッツでは当初5頭とお伝えしたが、現時点で日本人関係者と名前が確認できたのは3頭。その中で最速となる1F10秒2をマークしたのは「大物感がある」(現地エージェント)と評判だったEmpire Maker×Bahy Dolly(牡・22万㌦・K・MAEDA)。他の2頭であるAction This Day ×See Ashleigh Run(牡・12万㌦・Murayama Bloodstock Inc)とMedallist×Smooth Harmony(牡・10万㌦・Murayama Bloodstock Inc)も 「いい動きをしていた」と言うように1F10秒6をマークしている。
―――(まで)

なお、http://db.netkeiba.com/horse/2007110096 では、

Medallist の父が、Touch Gold となっていますが、これは多分間違いだと思います。

三大始祖馬のどの馬にたどり着くのか、気になります。(笑)
情報をお持ちの方は、教えてください。
1:雨龍泥舟2009年06月22日 11:45
訂正 27代目でした。
2:2009年06月22日 23:12
ちょっと調べてみましたが、
どうもやっぱりTouch Gold産駒っぽいですね。

http://northviewstallions.com/Medallist.php

↑は繋養先の牧場のwebサイトのようです。種牡馬紹介ページがかっこいい!
3:雨龍泥舟2009年06月22日 23:56
ありがとうございます。

wikiの「タッチゴールド」の項に「産駒」としてメダリストの名がありました。
ほぼタッチゴールドで間違いないようです。

メダリストの父が「Ataviado」というのは、サラブレの情報ですが、こちらが間違いですね。
4:雨龍泥舟2009年06月22日 23:56
ありがとうございます。

wikiの「タッチゴールド」の項に「産駒」としてメダリストの名がありました。
ほぼタッチゴールドで間違いないようです。

メダリストの父が「Ataviado」というのは、サラブレの情報ですが、こちらが間違いですね。
5:雨龍泥舟2009年06月23日 14:59
希少血統No1の2歳馬はこの馬だ!

雨龍が選ぶ2歳馬超レア血統No1は、Holy Bull産駒の次の2頭。

アポロディグニティ(母Magical Maiden 1989) 牡
ジョイポップの2007(母ジョイポップ 2003)  牡

オーバーに言えば、サラブレッド系統表でしか見ることのできないヒムヤー系の2頭である。

ヒムヤー系とは、wikiの解説では、「サラブレッドとしてはアメリカにおいて僅かな勢力を持っているだけであるが、クォーターホースとしては主流の一角を占めている」一族。

父、ホーリーブルは、ダーレーアラビアンから数えて24代目にあたり、ダーレーアラビアン-エクリプス系の主流とは、8代目のホエールボーンまで同じだが、9代目以降袂を分かつことになる。

以下、wikiの記述を要約すると、

14代目ヒムヤーは1875年米国生まれ。27戦14勝の戦績で、ケンタッキーダービーでは2着に入っている。

種牡馬としての代表産駒に、1891年生まれのドミノと、1895年生まれのプラウディットがいる。特にドミノは2歳時に9戦9勝の戦績で17万ドルもの賞金を稼ぎ、その後押しによってヒムヤーは1893年の全米リーディングサイアーに輝いた。この2頭はヒムヤーの後継種牡馬となり、ドミノはコマンドを、プラウディットはキングジェームズを輩出し、ヒムヤーの血統を後世に伝えることに成功した。


日本では、ドミノの子孫である、ノボトゥルー(父ブロードブラッシュ)、ブロードアピール(父同)の活躍が記憶に新しい。

なお、ノボトゥルーは2008年から種牡馬になったので、近い将来、産駒がターフに戻ってくる。貴重なヒムヤー系の血を絶やさないためにも活躍を期待したい。

一方のプラウディットの子孫からは、日本での活躍馬はでていないようだ。上記の2頭はこのブラウディットの子孫である。

ジョイポップの2007は、1歳時に「第52回三石軽種馬育成管理品評会」(主催:みついし農協、三石軽種馬生産振興会)で、栄えある最優秀賞に輝いている好馬体の持ち主のようである。

所属厩舎はまだ決まっていないようで、Net上でも情報は少ない。
6:雨龍泥舟2009年07月24日 23:51
ウォッカの牝系(F-No.3-l)を遡ってみました。Net上の情報だけで遡ることができました(時間はかかりましたが)。

ウォッカの牝系を遡る
                        
29 ウォッカ(2004 父タニノギムレット)       
 父の系統 ダーレーアラビアン-エクリプス-ネアルコ(ロベルト)系
28 タニノシスター(1993 父ルション)        
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ネアルコ(ナスルーラ)系
27 エナジートウショウ(1987 父トウショウボーイ)  
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ネアルコ(ナスルーラ)系
26 コーニストウショウ (1977 父ダンディルート)  
      バイアリーターク-ヘロド(トウルビヨン)系
25 ローズトウショウ (1965 父テューダペリオット) 
      ダーレーアラビアン-エクリプス(ハイペリオン)系
24 ワカシラオキ   (1960 父ソロナウェー)    
      ダーレーアラビアン-エクリプス(フェアウェイ)系
23 シラオキ  (1946 父プリメロ)         
      ダーレーアラビアン-エクリプス(ブランフォード)系
22 第弐スターカップ (1937 父ダイオライト)    
      ダーレーアラビアン-エクリプス(オーム)系   
21 スターカップ(1930 父シアンモア)        
      ダーレーアラビアン-エクリプス-キングファーガス(サンドリッチ)系 
20 フロリスト (1919 父ガロン1909)
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ポテートーズ(ホエールボーン)系
19 第四フロリースカップ (1912 父インタグリオー) 
      ダーレーアラビアン-エクリプス-キングファーガス(セントサイモン)系
18 フロリースカップ (1904 父Florizel)      
      ダーレーアラビアン-エクリプス-キングファーガス(セントサイモン)系
17 Stirrup Cup   (1890 父Melton 1862)     
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ポテイトーズ(ストックウェル)系
16 Sterling Love  (1883 父See Saw 1865)    
      バイアリーターク-ヘロド(ハイフライヤー)系       
15 True Love  (1878 父Sterling 1868)      
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ポテイトーズ系   
14 Carine  (1866 父Stockwell 1848)       
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ポテートーズ系 
13 Mayonaise(1856, 父Teddington 1848)      
      ダーレーアラビアン-エクリプス-ポテイトーズ(タッチストン)系
12 Pic-Nic(1842, 父Glaucus 1830)         
      バイアリーターク-ヘロド(ウォルトン)系
11 Estelle(1836, 父Brutandorf 1821)       
      ダーレーアラビアン-エクリプス-キングファーガス系 
10 Juniper Mare(1817, 父Juniper 1805)       
      ダーレーアラビアン-エクリプス(サルトラム)系
09 Sorcerer Mare(1810,父 Sorcerer 1796)      
      ゴドルフィンアラビアン-マッチェム系 
08 Virgin(1801, 父Sir Peter Teazle 1784)     
      バイアリーターク-ヘロド系
      1799-1802,04-09年の計10回リーディングサイアー
07 Pot 8o's Mare(1794,父 Potoooooooo 1773)     
      ダーレーアラビアン-エクリプス系 エクリプスの直仔 
      ネアルコ、ハイペリオン系等現在の父系の大半の祖先   
06 Editha(1781, 父Herod 1758)  
      バイアリーターク-ヘロド系 ヘロド系の祖
05 Elfrida(1768, 父Snap 1750)  
      ダーレーアラビアン系 ダーレーアラビアンの孫 
      1767,68,69,71年イギリスリーディングサイアー
04 Miss Belsea(1753,父 Regulus 1739)  
      ゴドルフィンアラビアン系 ゴドルフィンアラビアンの直仔 
      1754-57,61,63,65,66年の計8回イギリスチャンピオンサイアー
03 Bartlet's Childers Mare(父Bartlet's Childers 1716) 
      ダーレーアラビアンの直仔、エクリプスの三代父
02 Honywood's Arabian Mare(不明 父Honywood's Arabian)
      不明、消滅 
01 Dam of the Two True Blues(1695頃 父Byerley Turk)
      三大始祖の一つ、バイアリーターク系の始祖
7:2009年09月26日 18:06
ウォーニングの父系はのこってほしいです
8:2009年10月11日 23:25
しかし本当に雨さんはくわしいですよ
9:雨龍泥舟2010年01月06日 09:29
「優駿1月号」に載っていたエイシンアポロンの血統表を見て驚いた。

母シルクアンドスカーレットの父はサドラーズウェルズ、母父はリファール。言うまでもなくサドラーズウェルズとリファールの父はノーザンダンサー。

つまり、シルクアンドスカーレットはノーザンダンサーの2×3、37.5%の血を受け継いでいることになる。
3×3のインブリードは時々見かけるが、2×3の近親交配は極めてめずらしい。

嫌悪感を感じる交配である。

そこで思い出したのが、中島国治氏の「サドラーズウェルズの父はノーザンダンサーではない」という主張。
この中島説を信じている人は皆無だと思うが、まんざら嘘というわけではないかもしれないという気がしてきた。

中島氏の主張
1. Northern Dancerの質量遺伝が極めて低く、生涯の産駒数は特に少ない。
2. 初年産駒は3頭で、その中にNijiinskyとVice Regentの2頭がいた。同馬はそのためか1シーズンに1回の交配というシステムで種付けされた。
3. 満17歳から2年間は20頭、19歳から10頭と非常に少なかった。
4. 種付け料(約1億円)を払ってあれば、1回の交配と種付け証明書は発行された。再発情があった
場合には自家用の種牡馬兼試情馬が代役を務め、Northern Dancerの交配として証明書を添付して申告された。
5. 1985年までは申告制であって信用出来ないが、1986年にDNA鑑定が導入され、信用出来るようになり現在に至る。
6. サドラーズウェルズの実父はヴァルデローム(仏ダービー馬)ではないか。

反論
1.Nijinskyは2年目の産駒。
2.初年度産駒は産駒を遺したものだけでも15頭以上存在し、Vice Regentの他にCool Moodや One for Allなどが活躍、ノーザンアンサーは種牡馬として輸入された。
3.満17歳以降も中島氏の言う数の2倍以上の種付けが行われており、DNA鑑定導入後の1987年産駒について見ても20頭以上存在する。


この反論は中島説の明らかな誤りを指摘しただけで、部分的なもののように思える(産駒数が極めて少ないことについては異存はないように思う)。

いずれにしても、この中島説を証明することはほぼ不可能であり、かつ、中島説が明らかに間違っているということを証明することも困難だと思う。


今後の検証作業

サドラーズウェルズ産駒に同様の近親交配例があるのかどうか。
同時代のノーザンダンサー系種牡馬に同様の例があるのか。

サドラーズウェルズ産駒にだけこのような例があるとすれば、「裸の王様」であることを知って、(形式的な)近親交配を行なっている可能性がある。

中島氏は、裸の王様であることを指摘した少年なのか。
(吉沢譲治氏が血統の説明をしているが、この点については触れていない)

さて・・・。
10:雨龍泥舟2010年03月09日 13:36
リボー系の特徴を教えてください。

リボーというのはご存知、天才テシオが生産した16戦全勝、凱旋門賞連覇の名馬で、
現在絶対体制を構築したといってもいい、同じくテシオが生産した14戦全勝のネア
ルコ系に対する数少ない対抗勢力の一つと考えられます。
(対抗勢力としてもっとも有力なのがネイティヴダンサー(ミスタープロスペクター)
系ですが、ネアルコ系とネイティヴダンサー系とは同じファラリスからの分岐で近親
性が強いのに対し、リボー系は遠くエクリプスの直仔、ポティトーズとキングファー
ガスからの分岐ですから、近親性が弱いと考えられます。もっともサラブレッドの血
統は相互に絡み合っていますから母系と父系が逆になっているだけで似ているともい
えますが…)

特徴としては、底力があること、スタミナがあること、さほど血統が良くなくても一
発があること等があげられます。

弱点としては当りハズレが大きいところでしょうか。
イメージとしてはタップダンスシチーのイメージでしょう。

実は、日高の古い生産者の間にはリボー信仰ともいうべきものがあります。
タップダンシシチーが種牡馬として人気を集めたのも、単に種付け料が安いというだけではなく、 このリボー信仰が深く係わっていると思われます。

おそらくタップダンスシチーを種付した生産者の狙いは、一発大物を出したいという意向もあるでしょうが、より多くは、繁殖牝馬としてその底力に期待したということでしょう。
リボー系の牝馬にサンデーサイレンス系を交配し大物を狙う。
(友駿のタップダンスシチー産駒の写真を見ても、馬体はいい馬が多いように思います。競走馬として走らなくても繁殖として大物を出す可能性は十分あると考えています。)

そういう意味では、日本に限定すれば、現在の主流血脈では、サドラーズウェルズ系が同じ役割を担っているといえそうです(サドラーズウェルズの母父のアーニングインデックスは1.8台とサンデーサイレンスの1.4台を大きく上回る)。

競馬ナンデ公式ツイキャス

つぶやき
編集長おくりばんと
03/31 15:41

南川さんすみません!更新完了しました!

南川 麒伊知郎
03/25 00:27

マイページの更新と結果の更新お願い致します。

夏影
03/09 10:57

今日の千葉はかなりの強風に見舞われております。もしかしたら、中山の芝が乾くのが早くなるかもしれません。

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コメント

FUNNYCAT>>

>>まじん


12/17 15:49

@桑名特別 馬連万馬券見事

南川 麒伊知郎>>

>>南川 麒伊知郎


10/08 19:04

北川 麟太郎>>

>>南川 麒伊知郎


10/08 19:02



5
福島牝馬S
◎コスタボニータ
○キミノナハマリア
馬単1-14番
5,210円 的中

編集長おくりばんと
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