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2011年 タイム 1’34”9 (稍重) 1FAve=11.86 3FAve=35.59
ラップ
①12.1-②10.9-③11.5-④12.7-⑤12.5-⑥11.4-⑦12.0-⑧11.8
1FAveとの誤差
①+0.2 ②-1.0 ③-0.4 ④+0.8 ⑤+0.6 ⑥-0.5 ⑦+0.1 ⑧-0.1
テン34.5-中盤25.2(3F換算37.80)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 6-6
2着ダローネガ・・・ダイワメジャー×ホワイトマズル=サンデーサイレンス×リファール 〔19〕 10-6
3着ゲンテン・・・Bernardini×Numerous=ボールドルーラー×ミスプロ 〔21-a〕 1-1
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。例年『中弛み』の流れにはなりやすく、オプションで『前傾』や『一貫』や『加速』の流れが複合する傾向にも合致。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れ。
1着クラレントは、前走新馬戦1着(=京都芝1400m)からの好走。前走は出走馬中上がり1位で35秒0の上りで好走だが、ほとんどの馬が36秒台以降の上がりというズブズブの展開。その中での好走を評価し、今回も上がり34秒6と上がり2位で好走。ゆるゆるのスローで瞬発力での上がり勝負よりも、厳しいペースで上りがかかるレースに向くタイプと考える。09年デイリー杯2歳S1着馬リディルが半兄(=父アグネスタキオン)で、兄弟制覇の好走となり、この牝系と相性が良いと確認(=No.〔9〕の牝系は、3年連続して現在好走中)。不利な流れの中での好走なので評価したいと思います。
ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
2着ダローネガは、前走野路菊S1着(=阪神芝1800m)からの好走。新馬戦で下した2着馬エピセアロームは、未勝利戦圧勝後に小倉2歳S1着好走。本馬はそのとき新潟2歳S4着好走(=新潟芝1600m:1.1秒差)だったが、これは適性の差での敗退。本馬の本質は小回り芝コースを前にて押し切るような持続型の流れで好走するタイプと考え、今回は京都芝コースで上がりが問われるレースとなると思うが、現時点で33秒台の上りを繰り出している馬はいないため、本馬の上りでも通用すると考え、結果上がり34秒5と出走馬中上がり1位で2着好走。あらためて1着馬クラレント同様に、ゆるゆるのスローで瞬発力での上がり勝負よりも、厳しいペースで上りがかかるレースに向くタイプと認識し、暮れの朝日杯FSに向くタイプと考え期待する。
ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。おそらく古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになると思います(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父ホワイトマズルはリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する特性を持つ。
No.〔19〕の牝系は、スピードが持続するような淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号はなしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
3着ゲンテンは、前走新馬戦1着(=札幌芝1500m)からの好走。今回展開的に恵まれたはずの追込馬は皆キレ不足にて不発にて、次いで恵まれた逃げ馬として3着好走。
Bernardini産駒はボールドルーラー系で、海外の産駒だと芝マイル重賞にて好走しているが、信頼性からいえばダート向き。平均ペースで流れる中距離向きで、瞬発力よりも全体的なスピードで勝負するのがボールドルーラー系。夏に強い特性もある。母父Numerousはミスプロ系で、2歳戦から走れる仕上がりの早さとスピードに優れている。
No.〔21〕の牝系は、スパルタ型の特性を持つ叩き良化型の多い牝系。休み明けはやや割引だが、間隔を詰めてのローテーションでは好走が多い。分子記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
10/21 00:13 回顧アクセス:3856 |