結果こそ1番人気のタイセイファイターが快勝で無難に収めたものの、各馬の戦績や持ち時計、相手関係を考えると、既にレースが始まる前から1000万としてはかなり低調な印象を受ける一戦だった。結果もその印象を拭いきるだけの内容ではなかったように思う。
今回ここに出走した馬はほぼ全て次走危険と言っても差し支えないのだが、強調しておきたいのは2頭。
2着のウィルビーキングは3角過ぎからスパートして一旦は4角でタイセイファイターを制して先頭に。最後はタイセイとの叩き合いで後退したものの連対を確保した。3着馬とは1馬身差以上の差があるので、長くいい脚を使っているような雰囲気もあるが、最後の1Fは12.8と比較的かかっており、最後は勝ち馬にキッチリと突き放されてしまった(この2着を差す馬も台頭しなかった辺り、やはり低レベルなメンバー構成なのだが…)
では、上がりのかかる勝負が不得手と仮定して、過去の戦績を振り返ると、反対に速い上がり勝負でも抜きん出た末脚を使えていない。つまり、行っても控えても脚の使い処が難しく、そもそも決め手には難があるタイプということになる。
あくまでも仮説だが、鞍上の後藤騎手はこの馬の脚質を事前に察して、思い切って3角スパートの作戦を選んだ可能性もあるだろう。この2着が次回で評価されるなら、そこは嫌って正解かと。
ハギノジョイフルはこのクラスで通用するのにまだ時間がかかりそう。デビュー以降からの傾向だが、総じて世に言う人気騎手が騎乗する機会が多い。その影響か、馬への評価以上に鞍上への評価がそのまま人気に反映されるケースが避け難い。500万でも勝ち切れない面を多々見せていたこともあり、大崩れはしなくとも次走も人気以上の評価はできない。
12/18 16:32 回顧アクセス:1845 |