感想   菊花賞

麻雀で、一人が立直をかければ、他の三人は和了させないように廻す

1人が仕掛ければ、簡単には食わせないように打つし、絞って自分の和了を捨てて和了させないように最善を尽くす、それが勝負事であり、それがゲームを面白くする

一般人はそれをジャマと感じるかもしれないが、勝負というものは勝たせないとする負の力と、勝とうとする可の力の鬩ぎ合いでこそ、その美しさは最高潮に達するのだ

 

 

今日の菊花賞

せっかくオルフェーヴルが危うい一面を露呈しているのに・・・・・

 

後藤は池添を内に入れてはダメ

公営のジョッキーは、外に蓋をするつもりなのだろうが、今回は蓋では無くて外に弾かなくてはならない

 

わたしの見るところ、この二人のジョッキーが、もう少しゲームを面白くするための騎乗に専念していたなら、ひょっとしたら二周目の向こう正面までも、オルフェーヴルはかかり通しだったかもしれない

発馬から二周目までかかり通しで、にも関わらずシマイ爆発するのであれば、それはもう仕方がない

 

しかし外をずっとであれば、パフォーマンスを落した公算が高い

ポケットに入れたら、さすがに折り合っちゃうよ、ヤツらには無念を感じる

 

 

 

 

一言で断定は出来ないが、サラリーマンジョッキーが多い弊害ではないだろうか? いわゆる勝負師というタイプは皆無だ

加賀武見のような野武士のような・・・・・

飲んだくれて暴れるが、馬に乗ったら勝負師に変貌する

常識はかけらもないが、天才的な騎乗をする

 

ニッポン国は、全てに於いて平均化を望む

突出した存在を、その芽を摘もうとする  故にそのような存在が育たない

つまらない国だ

 

 

 

勝たせた

とも見える

 

 

誤解しないでもらいたい、彼の偉業に異を唱えているわけでは無い

ギリギリの勝負が無い、やわいゲームは仮想世界で行って欲しいという勝負師の願望

 

せめて競馬、せめてバクチでは、加賀武見の精神が必要だと思う

トウショウボーイを負かすには、一発カマシたれ、という捨て身の戦法が

でなければトウショウボーイを倒せない

 

 

 

 

 

感想としては、三冠というものの価値が

ホントに昭和時代と歴然とした乖離を感じてならない

 

 

その昔レコード大賞は、歌手にとって羨望の存在であったのが

ジャリタレ事務所に専横され、一介の作曲家に蹂躙され、その価値を失った過程と同様に感じる

 

 

今回の菊花賞ほどがっかりしたレースは過去に存在しない



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