幼い頃は仮面ライダーにハマった、思春期にはロックと女にハマった、一時期ボディーボードとやらも経験した、今で言うクラブ(昔はディスコと言った)にも通った
しかし、常に狙いは他のところにあって、例えば音楽なんかはモテたいという欲求から
ディスコもボディーボードも同じ理由、女の存在あればこそ、である
結局大して面白みを感じる事が出来ずに、どれもやめてしまっているけど・・・・
先日、昔のワル仲間が久しぶりに帰ってきて、皆で集まって飲んだのだった
冷めた夫婦生活や、給料が上がらないとか、頭が薄くなってきたとか、元気がない事ばかりをヌカす、好戦的に生きていると信じていた仲間は、外見も内面も全くもってオッサンだった
勝負師だけが、相変わらずの不良少年
でもまぁ、おねぇーちゃんの居るお店に行けば少しは雰囲気も変わるかと思いきや、全く予想外れ
しかし、話題がギャンブルになると皆一様に元気にしゃべりだす!!
仲間が言う
『結局さ、どんな遊びよりもギャンブルだろ??やらねぇーヤツは分かんねぇーんだよな』
店のおねぇーちゃんが、営業とサービストークで 『今度連れてってください』 と言っても
『いや、ギャンブルは女連れて行ったらダメ、一人でやらなきゃぁ』 とマジで返している、オマエ相手は仕事だから言ってんだぜ
その時、ふと思った
何に関しても長続きしないのに、何故ギャンブルは続くのか?
だいたい、仲間内で共通の認識は、メシ食っても、遊園地に行っても、旅行をしても、絶対に財布が行きより帰りに重くなることは無い、ギャンブルだけは重くなる事もある
というもの
月曜から土曜までは死ぬほど働いて、土曜の夜から明くる日の、疲労でどうしようもなくなるまで麻雀を打ち続けるヤツ
営業しながら競艇でアツくなるヤツ、地下カジノに出入りするヤツ
全く笑える、だがイイヤツばかり
一度ギャンブルにのめり込むと、その他の趣味を持てなくなる、というかその他の趣味では、どうも満足できなくなる
仲間はどうか知らないが、わたし勝負師は、そういえば揉め事とかトラブルが大好き、興奮するのだ
結婚していた頃も、浮気というモノ自体にはあまり関心は無かったが、女房にバレるかもしれないというスリル感とか、ドキドキ感は非常に面白いと感じていた、また実際にバレて追及されている時の、ギリギリの言い訳とか言い逃れしようとするチビリ感、う~~んタマラン、生きているという実感を得られる
思えば、次の一手が分かり切っているようなシーンでは、何の高揚感も無いし面白くもなんともない
どっちかのスイッチを押したら地球全滅、しかしどっちかを押したら1兆円
この、スイッチを押そうとする瞬間の、チビリそうなぐらいの興奮
実のところ、コレにヤラれているのだ
破滅思考なのかもしれないし、セオリー的なモノに興味が無いのかもしれない
だからギャンブルに傾倒するのだと思う
他人に 『こうやったら上手くいきますよ』 と言われると、そうやりたくなくなるし
『それをやったら絶対に失敗します』 と言われれば、是が非でもそうやりたくなる
だってワクワクするんだモン、成功するよりワクワクしたい
どんな趣味も所詮ギャンブルには敵わない
明日が分かってる人生って、これ以上に不幸な事は無いと感じる
分かる男は結構居るが・・・・・・・
理解する女は、まぁーーーーーーーず、居ないね☆
困った事に
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