リニューアルされた中京競馬場ですが、2日目を終えてずいぶんと時計のかかる結果となりました。
野芝が6~8cm、洋芝が14~18cmからすると洋芝の負担が大きくかかっていると思われます。
この2日での芝レースを振り返ると、良~やや重での時計の目安の検討で水分量との関係もありますが、
走破タイムでは
1200m 1.10秒台
1400m 1.23~24秒台
1600m 1.36~40秒台
2000m 2.02~05秒台
2200m 2.17~18秒台
と、軒並み遅いもの。
後半3ハロンのレース上がりの平均は
1200~1600m 36.2秒
2000~2200m 35.5秒
と上がりも全体的に遅く、タメの利きにくい短距離は消耗戦のようです。
2000m以上の前半1000m通過が
63.3~65秒
通常より非常に遅い通過。
後半3ハロン上がり最速タイムは
34.4秒
2200m戦で道中のラップで13秒台が3回あってのもの。
この距離は上がり勝負に持ち込まれやすいでしょう。
重賞の中日新聞杯が1000m通過62.6で、スマートギアが上がり35.0ですから、かなりタフな芝の状態なのでしょう。
加えて2000mのスタートは直線の坂の中程からで1角まで距離がなく、ジョッキーの泣き所と言えるでしょう。
1200mは1角までの進入距離が短く枠順に明暗がありそうだったけど、7枠8枠の伏兵馬が2,3着に来ていて、見限れません。
水分量の兼ね合いがあると言っても、イタリアンライグラスの洋芝からの影響度は大きそうです。
それに路盤そのものも変更していて、その辺りのソフト感も。
しかし以前からイタリアンライグラスを使用していたはず(正確かは疑問です)で、芝の長さと路盤との関係からと考えるのが自然では。
枠順も内有利でもなく全体を通してみると、位置取りがポイントのようです。
好位から中団の上位入線が目に付きますし、果敢な逃げや大外からの追い込みは苦戦気味。
道中好ポジションでなるべく脚を使わずに4角で、射程圏というのがいいでしょう。
瞬発力に長けているより、長くいい脚を使えるタフなタイプに分があると考えますが、総合力がいる印象を受けています。
直線が約100m伸びて、3~4角のバンクの角度3.5%ついた事で差し馬には以前よりは有利な設定に感じます。
機動力のある差し馬が軸としていいかなあ~と。
まだ始まったばかりですし、阪神のリニューアル時も遅い時計から速くなってきたように、使われるごと調整してくる可能性はあります。
特にスピード勝負の高松宮記念で重い芝で施行するかは疑問。
桜花賞やダービーでもそれに併せて時計を速めて来る馬場調整は事実行われています。
今後2週間の馬場の動向には注意が必要でしょう。
個人的には一箇所ぐらいは、ロンシャンなみのタフな競馬場があって欲しいものです。
海外遠征のステップレースとしてや、適性判断、外国馬の招待を視野に入れた競馬場づくりとしても、改革あるリニューアルを望むところじゃないでしょうか。
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