宝塚記念2016過去10年のラップデータ傾向から予想!ラブリーデイの連覇はあるのか?

●2016宝塚記念の予想用ラップデータ

byカタストロフィ(競馬をやって何が悪い


 宝塚記念過去10年分のラップデータ(京都開催時を除く)から予想、分析していく。


 まずは前半のペースだが近年はちょっとばらついている。これまで宝塚記念というとそれなりに流れる~超ハイぐらいで基本的にはハイ気味にイメージしていたレースなんだが、ここ2年は3秒以上のドスローが続いている。この思い込みはひとまず捨てた方が良いだろう。ただ昨年の場合はシップが出遅れたこともあったし特殊な流れではあったので、一応ベースとしてはそれなりに流れる意識を持っておきたい。スローになる可能性も近年は高くなってきたが、それでも基本はハイ~平均という感じでいいだろう。


 ラップ推移からみてこのレースは大きな特徴がある。ひとつは前半の3F目の平均ラップが11.3ということでここで通常落ち着きやすいのが競馬なんだが、3F目も落とさないので最序盤のペースが上がりやすい。これは阪神2200のコースを考えればわかりやすいところで、スタートから直線地点が長く、外回りコースの4角ポケット地点から、直線の上りまでは下っていく形になるわけなのでどうしてもペースが速くなる。その分中盤で息は入るのだがそれでも極端に緩むということはなくせいぜい12秒台後半まで。そして3角以降は徐々に加速していきながらになるし、基本的には速いラップを要求されてもせいぜい11秒半ばまで。昨年のような余程変な展開になれば別だし、そういう可能性もあるのでもちろん決めつけは危険だが、本質的にはポテンシャル戦に非常になりやすいコースだ。


 仕掛けどころで見てもL3最速率が非常に高いし、L4~5が最速のケースもある。L2最速は過去10年で1度だけというように勿論脚を出し切る形になりやすいレースだ。ゴールドシップが連覇を達成していたりステイゴールド産駒が強かったりと、この辺りも恐らくこの仕掛けの速さやあまり淀みなく進む、ペースもそこそこ速い、速いラップも要求されにくいというような条件が揃っているからだろう。脚質別でみてもL3最速で脚を出し切りやすいコースなのだが、ベースは先行~好位でしぶとく粘り込む馬。特に近年は前の方が粘っている印象が強い。馬場も昨年もそうだったが最終週でも悪化しきらないこともあるし、前日の馬場と当日の天気をしっかりとみておきたい。



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