たしかにここのところサトノダイヤモンドやマカヒキ・ゴールドシップなど、凱旋門賞後に調子を崩すケースが多い。ましてやクリンチャーは遠征で全く結果を出せなかったから、不確定要素なのは確かだ
しかし、過去には凱旋門賞帰りでも全く関係なく暮れに活躍した馬というのが何頭もいる。見えない疲れという得体のしれない要素で人気が落ちるならむしろ狙い目ではないだろうか。
例えば、クリンチャーと同じ4歳秋に凱旋門賞に遠征したオルフェーヴルは、1カ月後のジャパンカップでジェンティルドンナと死闘の末2着している。5歳秋の遠征後も有馬記念を見事勝っている。
ジャスタウェイは5歳秋に凱旋門賞8着の後、ジャパンカップ2着、有馬記念4着と大健闘。ヴィクトワールピサは、春のクラシックを戦った後にニエル賞・凱旋門賞と使い、帰国後ジャパンカップ3着、有馬記念を優勝。
クリンチャーもやってみなければわからない。幸い調教では軽快に動いていて体調の良さは感じる。
中山コースは皐月賞で速いペースを追走してあっと言わせる4着をしていて問題なし。そして何より心強いのが週末の雨予報。重馬場ならレイデオロも負かしており、非常に怖くなる。
有馬記念 2023の詳細を見る