1996年のカネツクロスも印象深い。当時はまだそこまで高速馬場化が進んでいなく、逃げて33秒台の脚を使ったカネツクロスは、飛んでもない馬が現れたともてはやされたものだ。その後の日経賞では1.4倍の人気、宝塚記念でも2番人気に推されたほどの衝撃だった。いずれも結果としては敗れている。それでもタマモクロス産駒として一番成功した馬だった。
このように意外と逃げ切りが多いのもAJCCの特徴。振り返れば、2003年のマグナーテン、2006年のシルクフェイマス、2015年のクリールカイザーも逃げ切り勝ち。
冬の中山最終週で、馬場は荒れた状態で行われることも多く、また外回りでタフなコース設定にも関わらずこれだけ逃げ切りが目立つというのはなぜなのだろうか。
今年はメンバー構成的に人気のダンビュライトが逃げる展開も考えられる。2018年には2番手から早め先頭で押し切っているだけに今年も怖い一頭。恐らく圧倒的人気ブラストワンピースを後目に逃げ切りならホワイトストーンの再現か。
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