今年のＣＢＣ賞は小倉開催となるので、過去のレースを参考にしたところで意味はない。
そんな訳で、ここ３年の北九州記念を参考にしてみたい。
特に昨年の北九州記念は第２週目と、馬場が荒れていないタイミングでの開催で、かなり参考になると思う。

2020年

１着 レッドアンシェル(８番人気)
父マンハッタンカフェ✕母父ストームキャット
８→８

３着 アウィルアウェイ(10番人気)
父ジャスタウェイ✕母父キングカメハメハ
13→14

2019年

１着 ダイメイプリンセス(９番人気)
父キングヘイロー✕母父ダンスインザダーク
11→８

2018年

１着 アレスバローズ(６番人気)
父ディープインパクト✕母父トニービン
８→６

３着 ラヴカンプー(７番人気)
父サクラバクシンオー✕母父マイネルラヴ
２→２

上記はここ３年で、５番人気以下で馬券に絡んだ馬と、父と母父、３角４角の位置取りである。

スプリンターらしくない血統背景を持つ馬が、差して激走し穴を開けている。
タフになり、スピードとパワーだけでは押し切れないレースになっているようだ。
これら５頭は、全てダンチヒの血を持たないところもミソで、代わりサンデーサイレンスの血の活躍が目立っているという異様なスプリント戦だ。
スタートダッシュが足りず位置取りを下げた馬が、逆にスタミナを生かして終いになだれ込む構図が理解出来る。

夕方には雨も止み、日曜日は一日中曇りの予報、稍重想定とする。

◎クリノアリエル

馬体の小さな牝馬。
レイパパレもそうだが、馬体の小さな馬というのは、体力が付くのに時間が掛かるので、総じて奥手に出る傾向にある。
この馬は、デビューから初勝利に１年以上を費やした。
無理をせず一旦園田に移転し、負荷の少ない競馬をさせながら成長を促したのが良かったのだろう。
ここに来て３勝クラスにまで出世し、重賞に手が届いた。
父ディープインパクトは、北九州記念の勝馬アレスバローズ、３着馬バーバラなどを輩出。
母はブライアンズタイムとオークス馬エリモエクセルとの間に生まれた超良血馬。
本質は中長距離で、自身も2000㍍のレースで好走を果たしており、底力だけならおそらくこの馬がナンバーワンだろう。
小倉の短距離は、中長距離向きの底力が問われやすい事は、最近の傾向でも明らか。
小倉開催に代わった事が、この馬にとって吉となりそうだ。

４走前の休み明けから全て上がり３位以内とディープインパクト産駒として良いリズムで、前走は軽い凡走でストレス疲労も無い状態。
今回は生涯初の重賞でフレッシュさを感じるタイミングで、且つ斤量５kg減という強烈な体力補完が付いている。

面白いタイミングなので、この馬を中心に馬券を組み立ててみたい。

○ピクシーナイト

前走マイルＣを逃げてバテた事を評価。
小倉のタフなスプリント戦では、この経験がプラスに働くと見る。
今回は生涯初の古馬混合戦とフレッシュさを感じるタイミング。
「1600→1200㍍」距離短縮に加え、斤量４kg減という体力補完。
楽にハナを奪いやすいメンバー構成も良いし、位置取りを下げるようなら更なる体力補完となる。

▲クーファウェヌス

父フランケルは、数少ない産駒の中から、安田記念、オークス、阪神ＪＦ、朝日杯ＦＳなど、主流色が問われるレースＧ１レースの勝馬を輩出している。
そんな事からも、「サンデーサイレンス系の代用品」と捉えて差し支えないはずだ。
休み明けを３度叩かれ、調子は着実に上向き。
ヨーロッパ血統馬としては、良いリズムで競馬に挑める。
サンデー系と相性の良いレースなら、この馬も評価すべきであろう。

△ビオグラフィー

母サンデー系。
「1200→1400→1200㍍」バウンド短縮、斤量１kg減の体力補完あり。
前走逃げで、前向きさがあるのも良い。

△ノーワン

サンデー系。
前走は前残りの競馬場で展開向かずも、最速上がりを駆使。
連闘で更にピリっとした感がでれば…
消耗戦で面白い。

△メイショウチタン

「1400→1200㍍」距離短縮に加え、「リステッド→Ｇ３」格上げステップといたペース激化要因により、母母父ダンスインザダークの悪い一面がコントロール出来る。

✕ヨカヨカ

前走は「1600→1200㍍」距離短縮を伴う「先行→差し」位置取りショック…という大掛かりな体力補完がなされた。
しかも、馬体を12kg削ぎ落としての激走。
初の古馬混合戦とフレッシュさがあるも、流石に反動必至と見る。
母父デインヒルダンサーの血は、ここでは全く意味をなさないレースでもあり…

✕アウィルアウェイ

競走意欲が萎えている感じで。

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