その他出走予定馬・穴馬情報
有馬記念2017最大の穴馬は最低人気牝馬トーセンビクトリーだ!「有馬で穴を開ける為だけに生まれた血統」
今年の有馬記念には、豪華な実績馬が並ぶ中、1頭だけ明らかに格下、実績的に見劣る馬が紛れ込んでいる。トーセンビクトリーである。
この秋は牝馬限定重賞の府中牝馬Sで5着、エリザベス女王杯で10着と正直良いところがない。それが牡馬混合の大一番有馬記念に出走とはおこがましいと思われる方もいたのではないだろうか。
たしかに競馬ナンデでも単勝予想オッズは最低人気を付けている。同じ馬主のブレスジャーニーが出走するため、そのラビット役で出走するのかとも思える馬だ。
しかし、ただの賑やかしではない。陣営は本気だ。むしろこの有馬記念を狙ってきたと思える理由がある。それはこの馬の血統。母トゥザヴィクトリーは2001年有馬記念6番人気3着。兄トゥザワールドは2014年有馬記念で9番人気2着。トゥザグローリーは2010年に14番人気3着、2011年にも9番人気3着。
そう。正に有馬記念で穴をあけるためだけに生まれてきたような血統なのだ。ここまで有馬記念で好走するには何かしら根拠があるはずと、競馬ナンデ編集長で競走馬走法研究家のおくりばんと氏は指摘する。「この血統の馬は、前脚を突っ張ったような独特の変な走法で走ります。有馬記念の中山2500はコーナーを6回も回る特殊な条件なので、この走法が何かしら適性を発揮しているのでしょう」。
この血統は何度も波乱を呼んでいるが、今年のトーセンビクトリーは中でも一番の人気薄。この馬が馬券に絡めば大変な万馬券になる。因みにこの血統で馬券にならなかったのはトゥザグローリーの2012年の13番人気8着のみで、5回中4回は馬券になっているという恐るべきデータだ。
有馬記念2017ルメール騎手は穴馬クイーンズリング騎乗...不調で人気もなくなり無欲の一発だ
秋のG1を前にルメール騎手の想定表を取り上げた。有馬記念には、レイデオロ・ソウルスターリング・アルアイン・サトノダイヤモンドとお手馬が揃いすぎていて、どれに乗るのだろうかとワクワクしたものだが、あけてみればなんとクイーンズリング。大変失礼な言い方をすれば、勝てる見込みはかなり低い馬に落ち着いてしまった。陣営の方針やアンラッキーもあったとは思うが、ルメール騎手自身の不調も関係がないとは言い切れなさそう。
秋華賞を正に神騎乗といえる騎乗でディアドラで勝たせたはよいが、その後の重賞成績がいただけない。
富士S イスラボニータ4番人気2着
菊花賞 アルアイン2番人気7着
アルテミスS トーセンブレス1番人気6着
天皇賞秋 ソウルスターリング4番人気6着
京王杯2歳S タワーオブロンドン1番人気1着
みやこS エピカリス1番人気8着
武蔵野S ベストウォーリア3番人気7着
エリザベス女王杯 ヴィブロス1番人気5着
マイルCS イスラボニータ1番人気5着
ジャパンC レイデオロ2番人気2着
チャレンジC モンドインテロ3番人気4着
チャンピオンズC カフジテイク5番人気7着
阪神ジュベナイル ロックディスタウン1番人気9着
やはり人気馬を飛ばしてしまうことが多く、優勝も圧倒的人気のタワーオブロンドンだけと、やはり成績だけ見るとイマイチだ。人気以下の着順ということが多く、ディアドラが鮮やかすぎたせいか過剰人気になり馬券妙味がない騎手になってしまっている感がある。
ただ、ここまでくるともうルメール騎手人気というようなことはなくなるだろう。気楽な立場からクイーンズリングで無欲の一発を期待したい。
有馬記念2017穴馬ブレスジャーニー(予想オッズ10番人気)ディープ産駒よりディープインパクトらしい美しい走法
馬の走法を見る筆者にとってブレスジャーニーは特別に思い入れがある。昨年競馬ナンデサイト内で秋のG1十一番勝負という、シーズン前に事前予想を行う企画を行ったのだが、私はただひとりブレスジャーニーを朝日杯フューチュリティステークスの本命に指名した。まだ未勝利を買ったばかりで誰も注目していなかったときに評価できたことをちょっとした自慢にしている。 というのも新馬戦、未勝利で見せたフットワークというのが素晴らしいものだった。非常に体が柔らかく、とても滑らかな回転をする。肩の関節が外れそうになるくらい大きく前脚が出て、ハンドスピナーのように美しく回る。
私はこれまでサラブレッドの走法をたくさん見てきて、理想的な走法というの3パターンに分類している。柔らかい型、飛んでいく型、パワフル型とでもいいましょうか。ブレスジャーニーはこのうち、柔らかい型、ディープインパクトを彷彿とさせる。血統的にはまったく関係ないのだが、ディープインパクト産駒よりもディープインパクトらしいと感じる。体のサイズ的にも同じくらいで、重なって見えてしまう。
それくらい素晴らしい馬なので当然クラシックも楽しみにしていたが出走叶わず残念だった。ただ、復帰後は不良馬場の菊花賞は参考外として、チャレンジカップでは復調の兆しを見せてくれた。
有馬記念参戦は無謀という声が多いが、2歳時の輝き、潜在能力からすれば、やはりここしか狙うところはないというレベルの馬だとひそかに期待している。
有馬記念2017血統ドラマ:キタサンブラックの前にディープ食いハーツクライの産駒4頭包囲網
新しい競馬ファンはもしかしたら知らないかもしれない。あのディープインパクトは国内で1度だけ負けたことがあることを。それが有馬記念であることを。その相手がハーツクライという馬だったことを。 そのハーツクライの子4頭が今年はキタサンブラックの前に立ちはだかる。
1頭目はシュヴァルグラン。福永騎手もスタミナは無尽蔵と評した馬で、距離延長は好材料。中山の馬場が重くなってもどんとこいである。
2頭目はスワーヴリチャード。強いと評判の3歳牡馬で、レイデオロに次ぐ存在。休み明けの前走は古馬初対戦にも拘わらず56キロで楽勝。今回は55キロでさらに怖い。
3頭目はサトノクロニクル。こちらも古馬初対戦で重賞初制覇と強い3歳。
4頭目はカレンミロティック。ハーツクライがディープインパクトを封じたときは思わぬ積極策からの粘りこみだった。先行からの粘りといえばこの馬。意外性があり怖い1頭。
このハーツクライ包囲網を突破してキタサンブラックが勝つことができるのかという血統のドラマにも注目してほしい。
有馬記念2017超不気味な穴馬サクラアンプルール@蛯名騎手!中山競馬場巧者マツリダゴッホ波乱再現も
有馬記念出走馬の中に1頭不気味な穴馬がいる。中山巧者サクラアンプルールだ。 天皇賞秋後はジャパンカップをスキップしたが、これは疲れていたからではない。当初から適性があると見た有馬記念一本に絞ってメイチの仕上げで臨むためのようだ。
中山実績というのが3.1.1.0と一度も馬券を外したことがない、中山マイスターといってよいもの。今年2月には豪華メンバーの揃った中山記念で8番人気2着と穴を開けている。ロゴタイプ、アンビシャス、リアルスティール、ヴィブロス、ヌーヴォレコルトといった強豪に先着しているのだから大したもの。
手綱をとるのが蛯名騎手で、中山マイスターといったらマツリダゴッホを思い出さざるをえない。ちょうど十年前2007年に9番人気単勝52.3倍の大波乱を招いた中山の鬼。
サクラアンプルールの場合、2000mを超える距離を走ったことがないが、コーナーが多い中山2500の場合、マイラーでもこなすことが多く、特に問題はないだろう。
蛯名騎手は今年はリーディング34位と不調でG1勝ちもないが、最後の最後に穴馬で一発仕事をしそうな雰囲気が満々ではないか。
有馬記念2017出走馬にドラマあり:無冠牝馬ルージュバックG1ラストに中山競馬場好相性北村宏騎手起用
今年の有馬記念はキタサンブラックのラストランにばかり注目が集まっているが、ルージュバックも悲願のG1初制覇ラストチャンスに賭けている。 というのもルージュバックの場合、一口馬主キャロットファームの規定で6歳春までの引退が予め決定されている。残されたG1は有馬記念とフェブラリーステークスしかないのだ。
2歳時からG1級の大器と目されながら何度もチャンスを逃してきた。桜花賞では単勝1.6倍の支持に応えられなかった。G2G3では強いのになぜかG1になると力を出し切れない。潜在能力は間違いなくあるのに。
そこで最後にコンビを組むのは好相性の北村宏騎手。初めて乗ったオールカマーでは、これまでなかった内突きを見せて快勝。あの競馬ができるなら中山2500も怖くない。
ルージュバック陣営としてはこれまで主戦を務めてきた戸崎騎手に思い入れもあるだろうが、中山競馬場で北村宏騎手を選んだのは、本気で勝ちにきた証拠ではないか。
有馬記念といえば「復活」グラスワンダーと酷似するブレスジャーニー柴田善騎手の足跡
有馬記念というと復活のドラマが多い。オグリキャップやトウカイテイオーも思い出されるが、1998年のグラスワンダーの復活は鮮やかだった。 2歳時4戦4勝で将来を嘱望されたグラスワンダーは3歳前半を骨折で棒に振った。復帰すると初戦の毎日王冠から人気を背負うが2番人気5着。次のアルゼンチン共和国杯も1番人気6着と振るわず、グラスワンダーはもう終わったと人気がなくなった。有馬記念では単勝14.5倍まで下がっていた。
今年これに酷似した足跡をたどる馬がいる。ブレスジャーニーも2歳時東京スポーツ杯2歳ステークスでのちのダービー2着馬スワーヴリチャード以下を負かしてクラシック有力馬に。しかし、体調が整わずクラシックを棒に振り、転厩にまで至った。
復帰後は菊花賞12着、チャレンジカップ3着と期待に応えられていない。有馬記念出走はこの状況では無謀とも思えるが、2歳時の評価からすれば復活してもおかしくない。
ブレスジャーニーは市場取引価格が非常に低かったことでも話題になった馬。オグリキャップ的な要素とグラスワンダーに似た足跡、、有馬記念向きの匂いがプンプンとする穴馬だ。
ジャパンカップから有馬記念まで2017年デムーロ騎手最多G1記録更新は意外と困難?チャンピオンズC騎乗馬なし?
先週のマイルチャンピオンシップもデムーロ騎手がペルシアンナイトでハナ差制する神騎乗。これで今年のG1勝利数を6に伸ばし最高記録に並んだ。これで7勝で新記録更新に王手。しかし、GⅠ7勝の壁は実は厚い。過去には武豊騎手と安藤勝己騎手が挑んだがあと一歩のところでいずれも失敗している。 武豊騎手は有馬記念に圧倒的一番人気ディープインパクトで出走し、ほぼ確実と思われたが、ハーツクライに負け更新ならず。
安藤勝己騎手も、マイルCSをダイワメジャーで制し、更新のチャンスは5回あったものの、そこから全敗で逃している。
今度こそ、デムーロ騎手なら確実に更新できると考える方も多いだろうが、そう甘くはなさそうだ。
まずはジャパンカップだが、ここにはキタサンブラック、レイデオロという強力なライバルがいる。そしてなんとチャンピオンズカップには今のところ騎乗馬がいない。阪神ジュベナイルフィリーズは香港でキセキに騎乗するため不在。朝日杯フューチュリティステークスにも今のところ有力馬なお手馬はなし。有馬記念はスワーヴリチャードとアナウンスがあったが、キタサンブラックに勝てるかどうか。ホープフルステークスもヘンリーバローズが回避濃厚のためスラッシュメタル・シルヴァンシャーあたりだと可能性としては低そうだ。
もちろんこれほどの騎手であればこれから有力な騎乗依頼がある可能性は十分だが、そう簡単な記録ではないことは意識しておいたほうがよさそうだ。
有馬記念 2023の詳細を見る