競馬場でのアルバイト その3

前回の続きです。

5頭落馬という大事故の次の日にあんな事件が起こるなんて・・・


2003年6月29日
前日とは違ってとてもいい天気。
何も起こらなければいいな、と願いつつレープロをみると、あるじゃないか5Rに障害レースが。
まぁでも5Rが終わってしまえば何もないだろう。
と気楽に考えていた。

すると障害レースで3頭落馬。
幸い騎手は3人とも無事で、すぐに救急車に収容して検量室へ送り届ける。


昼休み

あぁ障害も終わったし、もう今日は救急車に乗ってるだけでいいなと思ったのが悪かったのか、6Rの2歳新馬戦で事件は起こったのです。

新馬戦って初めてのレースだからなのか、返し馬をゆっくり出したり、逆回りで走ったりしませんか?
群れる習性がある動物ですから1頭が逆回りで返し馬をすると何頭かついて行くんですかね?
細かいことはよくわかりませんけど、1200mのスタート地点は2コーナーのポケットですけど、3コーナー付近で一番人気の馬が放馬してしまったんです。

ジョッキーは落とされるも怪我はなく、あるいてスタート地点に向かいました。
馬は2コーナーポケットに上手く入りこんで捕まっていました。

3コーナーから2コーナーポケットまで歩くのは約500mありますでしょうか。
歩いて向かうジョッキー。発走時間を遅らせるわけにはいかないので、無線で

「救急車、ジョッキースタート地点まで乗せてって」

と連絡が入ります。
私は降りて走ってジョッキーに近づいて

「発走時間あるんで救急車に乗ってください」

と促したら無視されましてね。聞こえないはずがない距離で言ったのであれは無視です。

救急車に戻ると無線で怒られましてね。
「発走時間間に合わないと困るからそういうときは乗せなきゃダメだからね!」
と怒られる。

騎手に無視されて、偉い職員に無線で怒鳴られる。
放馬も関係なくその1番人気の馬は勝利。忘れもしない馬です。


救急車を運転していた職員さん
「あの騎手はいつもああだから気にしなくていいよ。」

そう言ってはくれましたけどそのジョッキーを一気に嫌いになった瞬間でした。
すごくいたたまれない気持ちになって救急車業務が嫌いになったのでした。


放馬止めに戻りたい。
待ち時間に馬場叩きのおばちゃんたちの控室のお菓子をつまみ食いしたい。
福島名物、芝に見せかける緑の砂をまた拝みたい。

そんなよくない気分で翌週以降も仕事をしていると、まさかの事件が起こってしまうのです。


~続く~
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