競馬のオールドファンでないと気付いていないかもしれない。皐月賞に出走する怪物牝馬ファンディーナと、あの名馬シンザンの生まれ故郷が同じであることを。
名馬シンザンを生んだ谷川牧場はコンスタントに有力馬を輩出してきた印象があるが、ここのところ大人しかった印象がある。91年にチョウカイキャロル、05年にサクセスブロッケンを生産しているが、そのあとは重賞勝ち馬がいない。
それが今年になってファンディーナがフラワーカップ優勝。そしてインカンテーションがマーチステークス優勝。正に古豪復活というにふさわしい。
いずれも共同馬主クラブのターフスポートの所有馬であるところは現代的だが、社台グループ以外から有力馬が出てくることは競馬が盛り上がるひとつの要素だ。
ファンディーナは牡馬クラシック戦線に参戦の構えで、シンザン以来の三冠馬の期待もかかる。