天皇賞秋2020予想by夏影:本命ダノンプレミアム「少頭数で強い」対抗ブラストワンピース「加速できるパワー」

先週日曜日のメイン甲斐路S(3勝クラス)は、前半1000㍍の通過タイムが61.0、レース上がりが35.1、最速上がりが34.4,勝ち時計が2.00.7だった。
この時期の良馬場にしては、エラく時計が掛かっている。

しかしながら残念なのは馬場ではなく、出走頭数が非常に少ない事。

「少頭数競馬と多頭数競馬」

多頭数競馬というのは、ゴチャつく環境で行われる為、鞍上の思惑通りにはならず、むしろ馬の物理的性格的個性が問われやすい。
馬のテンの速さで位置取りが決まり、体力や持続力、スピードや馬の性格によって有利不利が出やすくなる。

逆に、スローになりやすくゴチャつかない少頭数競馬は、鞍上の駆け引きや作戦などの要素がレース結果に大きな影響を与える。
それ故に、馬の個性からレース予想を導き出すのは意外と難しい。

正直今回多頭数だったなら、アーモンドアイ=ダノンプレミアムの1点勝負で十分だと思っている。
理由は簡単で、根幹距離レースを得意とする馬はこの2頭しかいないからだ。
しかし、少頭数競馬になると根幹距離特性すら損なわれやすい。
スローの流れから、直線でヨーイドンの競馬になればカデナですら通用する(笑)。

「注目馬」

時計の掛かる馬場の根幹距離で少頭数...というイメージから、注目しているのはダノンプレミアム。
弥生賞、マイラーズC、金鯱賞でそういったレースでの適性を「これでもか?」というくらい見せている。

2開催続く新潟競馬のラストに行われる新潟記念も近い適性が問われやすい。
ブラストワンピースにも注目。
道中も仕掛けるタイミングも、牽制し合う競馬になりそうなので、鞍上の指示を素直に受け入れるだけの気の良さとガツっと加速出来るパワーを特に重視したい。

カデナのここ10戦をみてみると、2戦を除き全て上がり1位か2位。
速い上がりが使え無かったのは、あまりにも競馬がタフだった宝塚記念と、ひたすらスピード能力が問われた天皇賞秋。
少頭数でタフな競馬になるとは考えにくいし、時計が掛かる馬場でスピードが問われない競馬。
少頭数のスローなら、先頭と殿の差がない団子状態の展開になってチャンスが膨らむ。
カンパニーのように、スピード不足体力不足で「上がりだけ」の馬が、実際に超どスローの競馬になって、歴代の名牝ウォッカを破って優勝している実例がある。

「有力馬の見解」

アーモンドアイは、近走の出走が高速マイル質のレースが
メインとなっているのが気掛かり。
少頭数のスローになって折り合い面に不安材料が出て来るし、スピードが違うが故に前に出て逃げる恰好となり、逆に道中目標にされてしまう展開すら考えられる。
スタートをワンテンポ遅らせて、前に壁を作る競馬が出来るか?...が、勝負を左右する鍵となりそう。
本来スピードに乗せた上で強さを発揮する馬。
スローの流れで牽制し合う競馬なら、この馬の長所とは違う方向性が問われかねない。

クロノジェネシスは、宝塚記念でベストパフォーマンスを叩き出したように、タフな競馬...つまり、「全馬が苦しい」思いをする競馬で強さを発揮するタイプ。
少頭数のスロー競馬だと「全馬が楽をする」展開となり、この馬の長所とは真逆の方向性が問われてしまう事になる。

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