有馬記念2020予想:鍵は「アメリカンステイヤー」キズナ産駒に期待by夏影

昨年はレース前半からアエロリットが暴走し、ラストは地獄絵のような消耗戦と化した。
ラスト5ハロンのラップは...

11.7−12.3−13.4−12.2−12.0

歴史的名馬アーモンドアイは道中は馬群中段を進んでいたが、残り800㍍地点から急変するラップ変動にリズムを狂わされて9着に沈んだ。
昨年のラップ変動は特に凄まじく、1ハロン当たり0.6秒→1.1秒という極端なブレーキが掛かった後、更に1.2秒という急加速が行なわれていた。
逆に府中の高速決着はラップ変動が少なく、有馬記念とは真逆の物理特性が問われるので、そういったレースを得意とする馬は、得てして有馬記念を苦手とするという話をして、アーモンドアイを無印にした事を記憶しているが、正にそれが現実となってしまった。
そして、昨年の結果を受けてアーモンドアイはこのレースをパスして引退。
コントレイルも、デアリングタクトも回避。
3強全てが、この「鬼門」を避けて通るという格好になった。

そこで注目するのは、最近積極的に取り入れている「アメリカンステイヤー」という概念である。
ブライアンズタイムやクリスエスといったロベルト系の他、チーフベアハートといったダンチヒ系のなど、非サンデー系ながら目覚ましい活躍を見せている。
アメリカ血統という事で、長距離戦線で盲点になりがちだが、そもそもアメリカ競馬は小回り特性が問われる。
日本で注目されがちなのがスピード色の強いタイプだが、パワーやスタミナ面が希薄。
逆にパワーやスタミナ面がしっかりした馬は、前向きな気性が「機動力」という形になって現れ、このレースで有利に作用しやすい。
アメリカンステイヤー色の強い馬の代表として、シンボリクリスエスやダイワスカーレットが挙げられる。
2頭は、共に2年連続連対を果たした名馬だ。

過去5年の連対馬で目立つところは...

・レイデオ(母父クリスエス系)
→2018年2着
・サトノダイヤモンド(母父ルアー系)
→2016年1着
・ゴールドアクター(母父アリダー系)
→2015年1着
・サウンズオブアース(母父デキシーランドバンド)
→2015年2着

近年、大穴の主役を演じた馬もアメリカ血統を保有するパターンが多い。

・2007年1着 マツリダゴッホ→母父ボールドルーラー系
・2001年2着 アメリカンボス→母父デキシーランドバンド

そんなアメリカンステイヤーの持つ優位性に注目し、実はこんな種牡馬に興味を持っている。

キズナ

母母の影響が非常に強く、パワーとスタミナに富んだ馬を輩出する傾向にある。
重賞勝馬5頭のうち、3頭は中山内回りの中距離戦での重賞勝ち。

・マルターズディオサ(紫苑S)
・クリスタルブラック(京成杯)
・アブレイズ(フラワーC)

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