毎年恒例の有馬記念ファン投票が始まる。正直なところ出走馬決定という意味では形骸化しているファン投票ではあるが、今年はもしかしたら意味があるかもしれない。というのもサトノダイヤモンド、サトノクラウンといった有力馬が出走を迷っていると思われるからだ。それも体調の問題よりは騎手の問題といった側面が見受けられる。
この秋のG1戦線は、特にルメール騎手・デムーロ騎手への有力馬の集中が顕著だった。そのせいで有馬記念では、ルメール騎手に、サトノダイヤモンド、レイデオロ、アルアイン、ソウルスターリングが、デムーロ騎手に、サトノクラウン、キセキ、スワーヴリチャード、シュヴァルグランとお手馬が揃ってしまった。
これに対して各陣営は、使い分けるために有馬記念を回避するといった動きがみられる。キセキ、アルアインは早くも香港行きを決定。サトノダイヤモンド、レイデオロ、ソウルスターリング、サトノクラウン、シュヴァルグランも有馬記念出走を決めかねている状態。このままだと、キタサンブラック1強の寂しい有馬記念になる可能性もある。
ファンとしてはルメール騎手やデムーロ騎手が乗らなくても豪華なメンバーの有馬記念を見たいのではないだろうか。そういう方はこういった馬たちに投票して、出走してほしい意思を明確に示すとよいのではないだろうか。最後に出走を決めるのは馬主だ。馬主に思いが届くように、投票結果で示すというのはひとつの手段となるのではと思う。





