netkeibaで予想オッズが公開されている。これはユーザーが投票することによって計算されるシステムなのだが、キタサンブラックの人気が思ったより伸びていない。前走出遅れから道悪も克服する強さを見せた現役最強馬で、昨年は影も踏ませぬ圧勝をしたジャパンカップが舞台。どこに不安があるというのか。やはりツイッター上で囁かれている一番の懸念点は騎手。武豊騎手のケガの具合だ。
先週は2鞍しか騎乗せず、そのうちマイルチャンピオンシップに関しては明らかに能力が劣っていたと思われるジョーストリクトリでの出走で、あまり参考にならないと思われるため、その前の10Rの騎乗が参考になるだろう。
このレース武豊騎手は2番人気エイシンティンクルで9着に大敗していて、これをどう見るかだ。馬の状態等もあるため、着順が悪いからそのまま騎乗が良くないとは言い切れない。要は内容だ。
もともとエイシンティンクルは離して逃げたいタイプだからその戦法はいつも通り。問題はラップ。以前に武豊騎手がこの馬に乗ったときには同じ京都1800コースで、前半を12.7 - 11.4 - 11.7 - 12.1 - 12.3 のラップで走っている。今回はというと12.4 - 11.1 - 11.3 - 11.7 - 12.1。5ハロンで1.6秒も速い。今回は馬場がやや重馬場であることを考えると相当速いオーバーペースとも考えられる。
当日行われた1600mのG1マイルチャンピオンシップでも前半は58.6。1000万条件の馬がそれと同じペースで走ってしまっては止まって当然だ。
武豊騎手といえば体内時計が極めて正確で、適度なラップタイムを刻むのが天才的に上手いことで知られる。その武豊騎手がこのラップというのは、憶測だが、ケガの痛み等から馬のコントロールに支障をきたしていると考えることもできる。
キタサンブラックは昨年、武豊騎手の神騎乗ともいわれた絶妙なペース配分の逃げで勝っているが、その再現が今年はなるかどうか、武豊騎手の復活に期待したい。





