いま競馬界の最強馬と目されているのはジャパンカップでも世界レコードを叩き出した3歳牝馬アーモンドアイです。その馬が、なぜ暮れの大一番、最強馬決定戦のはずの有馬記念になぜ出走しないのか、競馬ファンは、さもありなんと受け止めているかもしれないが、、まとめてみました。
まず、そもそも有馬記念が最強馬決定戦と考えない競馬人も増えているということがあると思います。有馬記念の難点は、馬の体調管理が難しくなる厳寒期に設定されていること。中山2500mコースというコーナーが多くトリッキーなコースで行われ、実力を発揮しにくいこと。これらを嫌って、敢えて出走させたくないと考える陣営が増えているのも事実です。有馬記念は1着の賞金額が3億円とJRA最高額ですが、超一流馬にはそれ以上の価値がありますから、他のレースを選択するケースも多いです。
また、アーモンドアイに関しては、疲れが溜まりやすい体質もあって、出走するレースを絞っている馬です。春も使ったのは桜花賞とオークスの2戦のみ。シンザン記念から3カ月間隔を空けるなど、異例のローテーションを組んでいます。秋も当初から秋華賞、ジャパンカップの2戦と決めていたようです。
さらに騎手の問題も大きいです。アーモンドアイはルメール騎手が主戦を務めていますが、有馬記念には同じくルメール騎手のお手馬レイデオロが出走します。両方に騎乗することはできませんから、アーモンドアイはジャパンカップ、レイデオロは有馬記念と使い分けるのだろうと、競馬ファンは当初から予想していました。
正直、暮れの大一番に強い馬が集まって競馬を盛り上げてほしいという気持ちもありますが、過去には無理に有馬記念に出走したことにより、故障・安楽死等の事故を招いた歴史もあります。アーモンドアイは次走ドバイ遠征を予定しているので、3月のレースを楽しみに待ちましょう。
その後はどこに使うのか?安田記念?宝塚記念?あるいは、凱旋門賞を前に、フランスで前哨戦を使うという可能性もありますね。





