ローゼンクロイツ故障 【金鯱賞】 "ヤラズが許されるとしたら..."

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ヤラズ」


競馬ファンが最も忌むべきものである。
競馬は「馬の血統、馬のコンディション、競走成績等多岐にわたる要因を分析し競走での勝敗を予想するという知的な推理ゲーム」(「地方競馬のあり方に係る研究会」中間報告書より引用)である。
ファンは色んな要素をああでもないこうでもないと、いろいろ頭を悩ませて、なけなしのお金で馬券を買う。


「ヤラズ」は、それを完全に無にしてしまう、シャットアウトしてしまう行為である。



でも、もし、そんな忌むべき「ヤラズ」が許されたなら、、

金鯱賞の後、そんな気持ちになった。


rc01.jpg
「雨がからっぺたで・・・」
ローゼンクロイツ陣営はいつも口を揃えていた。

たしかに、成績を見ても、
やや重でも、重馬場でも、全て着外になっている。

この馬の場合、爪の形やフットワークが向かないということもあるが、馬自身が雨が嫌いなのだろう。


そして今日。


どしゃぶりの中京競馬場。
パドックで、ローゼンクロイツは明らかにSOSのサインを出していた。
キョロキョロとずっと落ち着かない仕草。
「走りたくないよ」
ローゼンの眼は、そう訴えかけていた。


道悪が得意なカワカミプリンセスから買おうと思っていたぼくは、「しめた」と思った。
昨年の覇者で中京巧者のローゼンクロイツは怖い存在だったが、
あの仕草は明らかに異様。まともな競馬ができるはずはない。
予想的には、ローゼンクロイツが切れる分、だいぶ検討が楽になった。


ローゼンクロイツは大外枠から、好位につけてレースを進めた。
やはり怖い存在なのか。
しかし、第4コーナーで急に手ごたえが悪くなった。

直線に入ると、もうローゼンクロイツは完全に走る気を無くしているように見えた。
ズルズルと後退。
やっぱり雨は苦手なんだなあ 「・・・・あっ!!」


完走までもうあと30mというところで、、
悲劇が起こってしまった。



もし「ヤラズ」が許されたなら、、
パドックからのあの状態で、藤岡は無理に好位から競馬をさせただろうか・・・


あんな悲劇が起こるよりは、
馬券を買う身としてもっとも忌むべき「ヤラズ」をしてくれたほうがよかった、
そんな気持ちに包まれた。


無情なことに、
金鯱賞が終わった直後、中京競馬場では雨がぴったりと止んだ。


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