【競馬入門】競馬初心者女子大生Mさんとナンデ仙人さんと東京競馬場初体験ツアーvol.1

去る2010年10月24日、ビッグウィークの菊花賞の日
競馬ナンデ編集部は、競馬初心者であるMさんとナンデ仙人さんを伴い、東京競馬場において、競馬研修を行いました。
Mさんから感想レポートを寄稿いただきましたので、
以下に掲載させていただきます。


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   競馬初体験レポ (2010/10/24 in東京競馬場)

 競馬場というところには初めて足を踏み入れたが、まずその規模の大きさにとても驚かされた。府中本町駅から直通のゲートをくぐると、コースとスタンドが目に入る。見慣れた高層ビルがないせいか、空がいつもより広く感じられるのだ。
 コースの芝生はきちんと整備されていて(のちに聞くところによると、芝生の美しさは日本の競馬場の特徴でもあるらしい)、横長の巨大なモニターには、次のレースで出走予定の馬の姿が映し出されていた。馬たちはみんな私よりずっと毛並みが良かった。そして私より賢そうだった。
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 私はモニターを眺めながら、競走馬の一生について考えてみた。みんな優秀な父馬と優秀な母馬をもち、カタカナ9文字以内の名前をつけられ、文字通り競争を勝ち抜いてここまで来たのだ。お金もかかっている。ものすごくかかっている。華やかな現役時代を平和のうちに終えても、競走馬に安らぎの時間はない。仔馬を何頭も産まされた揚句、最後には馬刺しになってスーパーに並ぶのだ。波乱万丈の人生である。それだったら競馬場のすみにいるポニーの人生のほうがいくぶんかましだ。好きな時に餌も食べられるし、馬刺しになる心配もない。
 そんなことを考えていたら頭が痛くなったので、やめた。


 おくりばんとさんに競馬新聞の読み方を教わっている間に(ピロートークという名前の馬がいた)、8Rが始まった。
 スタート音も何もないスタートだった。思ったより静かだなあなんて思ったのもつかの間、コーナーを過ぎたあたりで、場が急にざわめきだした。後方にいた馬がスピードを上げたのだ。後ろのほうで、知らないおじさんが知らない馬の名前を叫んでいた。悲鳴みたいな声も聞こえた。隣でおくりばんとさんが「あーあ」と言った。
 
 8Rが終わったあと、私たちはコーナー側の芝生に移動した。目の前にコースが開けていて、天気さえ良ければちょっとしたピクニックができそうだった。(じじつ、そこで手作りのお弁当を食べている人は大勢いた)
 新聞を片手に(ピロートークを上回る名前の馬はいなかった)話し合い、とりあえず私とナンデ仙人は10Rで勝負することに決めた。決め手はおくりばんとさんの「8番のエオリアンハープは堅い、絶対買い」の一言だった。ずぶの素人である私たちは、彼ほどの猛者がそう言うのであればもう勝ったも同然、おいしく儲けさせてもらいますぜ状態であった。
 そんな10Rで、調子に乗った私たちが買った馬券は以下のとおりである。
 仙人:複勝5000円 8番
  私:馬連 500円 4-8番
    馬連 500円 6-8番
 私の賭け金が少ないのは、単純に私の所持金が極めて少ないからで、1000円というのは私の所持金の半分に当たる額である。8番にかける情熱が垣間見えよう。
 ちなみに4番のレインフォレストを買ったのは単にそれまでの成績が良かったからで、6番のケイアイドウソジンについては、もしかして逃げ切って1位か2位なんてこともあるかもねと思ったからである。
 
 結果から申し上げると、皆さんご存じのとおり8番エオリアンハープは謎の不調に終わり5着、1着は6番ケイアイドウソジンであった。コーナーの直後、まったく伸びる気配のない一番人気のエオリアンハープに、競馬場全体が何とも言えない空気に包まれたのをまだ覚えている。私もただ「えー......おいおい」とつぶやきながら、初めての敗北をかみしめるほかなかった。

つづく




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