【競馬入門】競馬初心者女子大生Mさんとナンデ仙人さんと東京競馬場初体験ツアーvol.2

 この後、11Rで私はさらに1000円を失い、ナンデ仙人もまた5000円を失った。細かく賭けて大きなリターンを狙うという素人考えで、3連複×4、単勝+複勝×2、複勝×2、といういかにも弱そうな買い方をし、きれいに全部はずれたのだ。
 もしも、というのはギャンブルにおいて使うべき言葉ではないかもしれないけど、もしも私が買った3連複が間違って当たってしまっていたら、私は間違いなく競馬大好き女子大生となり、バイト代を馬券につぎ込む生活を始めただろうと思う。そうなってしまえば、どんなに負けてもいくら費やしても、大きく当てれば取り返せるとしか思わないような気がする。大きく当てるというのはそれくらいの魅力があることなのだ。当てられなかった人が言うことじゃないとは思うけど。そういう人生も楽しそうだとは思うが、とりあえず今のところは、凡庸な女子大生として生きていこうと思う。
 
 今回の競馬研修で学んだことは大きく分けて3つある。
 1.競馬に絶対はない
 2.馬券は馬の顔を見て買ったほうがいい
 3.「何に賭けるか」と同じくらい、「どう賭けるか」が重要
 
 特に3については、競馬ならではの要素であるが、非常に重要なことであると感じた。「*番が勝ちそうだなあ」といった漠然とした予想が運よく当たっていても、買い方によって馬券が0円になったり、1万円になったりするのが競馬のすごいところだと思う。オッズやら何やらという数学的な要素も絡んでくるため、きちんと考えようとするとなかなか難しいことだとは思うが、考えるだけの価値はある。と、思った。
 
 いろいろと書いてきたが、生臭い話を抜きにしても競馬場というのは楽しいところであり、競馬はわくわくするスポーツであることは間違いない。馬を見てその生い立ちを想像したり、変な名前の馬を探しているだけでもわりに楽しめるし、芝生に寝転がって実況をぼんやり聞いているだけでも、じゅうぶん競馬場を満喫できると思う。もちろん、生臭い話抜きでは語れない魅力のほうが大きい人もいるかもしれない。ただ私はそういう風に感じたのだ。競馬はただのギャンブルではなく、もっとストーリー性のあるものだというふうに。
 
 競馬場を出て、3人で西国分寺の蕎麦屋へ向かった。東京の蕎麦50選に入っているだけあって、そばはとてもおいしかったが、お金は全部使い切ってしまってすっからかんだったので、おくりばんとさんにご馳走してもらうことになった。店を出た後でおくりばんとさんはさわやかに、「じゃあ、今日のレポ書いて送ってね。原稿料は今の蕎麦ってことで」と言った。私は「さすがだなあ」と思った。

 というわけで書いたレポも、長くなりすぎたしそろそろ終えようと思います。
 おくりばんとさん、どうもありがとうございました。
 今度は麻雀でもしましょう。
 
 M

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