形だけでは特別な馬を得ることができない

種牡馬を買い付けるためアメリカに渡った日高の生産者の前に、一頭の馬が曳かれてきた。こんな貧相な馬ではと断ったのが後のミスタープロスぺクター。

 

ノーザンダンサーを始めてみたとき、「この馬を日本に連れ帰ったら吉田は道産子みたいな馬を買ってきた」と笑われるだろうと思ったというのは吉田善哉氏の回想。善哉氏のすごいところは、「形の悪い産駒があれだけ走っているのだから、まともな形で生まれた産駒はどれだけ走るだろうと思った」という超ポジティヴ思考。

その点、和田共弘氏などはノーザンダンサーの形をずっと嫌っていましたね。

 

サンデーサイレンスも、相馬的には(血統的にもだが)問題の多い馬で、当初否定的だった岡田繁幸氏は「馬体が柔らかすぎて、まるで力強さが感じられない。決して誉められた馬ではない」という印象を抱いていたが、産駒が活躍したことにより相馬眼180度覆された」と述べている。

気になるのは、善哉氏が、世界中でただ一人といいっていいほどにサンデーサイレンスに惹かれたのかということだ。

 

おそらく、善哉氏はサンデーサイレンスに、王の中の王としての資質を感じたのではないだろうか。この馬ならどのような馬の群れ(たとえば種牡馬の群れ)の中に入っても一群のリーダーになる、そう感じたのではないかと思う。

この王としての資質は、単に体力的に優れているとか、狂気をはらむほどの闘争心を持っているといったものだけではなく、強い精神性を伴ったものであるはずだ。

 

そうすると、サンデーサイレンスが唯一、その馬の前ではおとなしくなったというメジロマックイーンという馬はサンデーサイレンスにとってどのような馬だったんでしょうね。

単に馬が合ったということなのか、男が認める男とでもいうところがあったのか。

 


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