重賞戦線でやれるかを測るレース...テイエムオオタカ@東風S

 第1回目の記事は、ジョワドヴィーヴルがチューリップ賞でどうなのかということに重きを置いていなかったのが結果的に記事としてまずかったのかなと反省しております、カタストロフィです。一応注意して見ていた点である「ペースが比較的上がって、追走に脚を使わされるような展開になったとき」の不安は露呈しました。これは、やっぱり古馬になってディープインパクト産駒が勝ちきれない所とリンクしているのではないかなと思っております。ペースが上がって、持ち味の切れ味を発揮するまでに、脚を使ってしまうケースが多いことが、原因となっているのではないでしょうか。

 さて、今回のターゲットは重賞戦線ではなく、敢えてオープン特別から。それもシブい馬...テイエムオオタカ君です。実は3歳の短距離路線を測るうえで、この馬がどの程度やれるのかを見ていたんですが、個人的なイメージよりは走ってこなかったなあというのが正直なところです。本音を言えば、重賞は獲れる器をもっているとは思うのですが、今思えば函館SSでカレンチャン相手に際どく粘ったのだから、強ち間違った見立てだったとは思っていません。今日は、近いうちに重賞馬になってくれることを祈りながら、テイエムオオタカについて語りたいと思います。

 まずテイエムオオタカの長所から。これは言うまでもなく、勝負所の反応の良さですね。良くわかるレースとして、道新スポーツ杯。

 

 

12.1 - 10.6 - 11.2 - 11.5 - 10.8 - 11.8

 道中緩めて、L2の4角で最速の10.8を刻んで一気に加速し、後続に差をつけることに成功しています。緩急をつけて、勝負所で二の脚を使ってすっと突き放すことが出来る、瞬発力タイプの馬だと思っております。実際に、京王杯の3着の内容や、若竹賞の競馬からも、この傾向は特に出ていますね。要所で自由に動けることが出来、コーナーでペースを緩めて出口で出し抜く時が最も強さを発揮できているように感じます。

 反面、重賞を勝てていないことからもわかるように、弱点が無いわけではないようです。一つはスピード持続力。緩急つかずに純粋な前掲ラップとなった北九州記念では4着。マイル戦だったとはいえ、NHKマイルCでは持続力勝負に対応できずに安定した成績の中で、かなり目立つ14着。基本的に良質で純粋なスピード勝負では、分が悪い馬ということは確かでしょう。

 もう一つはL1でどうしても落としてしまうこと。この馬は最後の1Fの頑張りが少し足りない印象。3歳春のアーリントンC、ファルコンSといい、秋のセントウルSといい、勝ちパターンに入っても最後に刺されるケースが非常に目立つ。勝ちはしたが、若竹賞も直線入りの手応えから考えると、ラストはやや落としている印象は拭えない。

 勝負所での瞬発力は非常に秀でているし、これだけ見れば重賞で上位をにぎわしている有力馬とも何ら遜色ないのだ。だが、トップクラスと戦っていくうえでは、今までどうしても差されてきたラストの踏ん張りが必要になってくるだろう。そして、今週の東風Sではスピード持続力が問われる中山マイル。ただし、行き切ってしまえば緩めることもできるコースでもある。加えて内がやや有利に映る、先週の中山の芝の状態。相手も揃ったが、力をつけてきたかどうかを測るには丁度いい機会でしょう。個人的には重賞の1つや2つぐらいは勝てていい器だと思っているので、休み明けでもここは頑張ってほしいですね。ずっと使われてきた馬だけに、休み明けがどう影響するかは注視したいところ。


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