2008年5月アーカイブ

ローゼンクロイツ故障 【金鯱賞】 "ヤラズが許されるとしたら..."

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競馬ナンデ 予想・回顧アーカイブス (http://www.keibanande.net/


ヤラズ」


競馬ファンが最も忌むべきものである。
競馬は「馬の血統、馬のコンディション、競走成績等多岐にわたる要因を分析し競走での勝敗を予想するという知的な推理ゲーム」(「地方競馬のあり方に係る研究会」中間報告書より引用)である。
ファンは色んな要素をああでもないこうでもないと、いろいろ頭を悩ませて、なけなしのお金で馬券を買う。


「ヤラズ」は、それを完全に無にしてしまう、シャットアウトしてしまう行為である。



でも、もし、そんな忌むべき「ヤラズ」が許されたなら、、

金鯱賞の後、そんな気持ちになった。


rc01.jpg
「雨がからっぺたで・・・」
ローゼンクロイツ陣営はいつも口を揃えていた。

たしかに、成績を見ても、
やや重でも、重馬場でも、全て着外になっている。

この馬の場合、爪の形やフットワークが向かないということもあるが、馬自身が雨が嫌いなのだろう。


そして今日。

ベンチャーナイン "零細の星"がダービーに賭ける夢

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9426315.jpg  ベンチャーナインを「1頭(個人)馬主の"希望の星"と言ってるんです」と笑う小桧山師。自分自身を「へそ曲がり」というだけに、その発想もユニークそのものだ。
 「高い馬が手に入らないというか、高い馬を買える馬主さんとは付き合っていない。だから発想も自然と逆になってね。手に入る馬でそういった馬(血統馬)を負かす方向でいくしかないと。イジケ根性ですね」
 それが"小桧山流"のポリシーであり、開業以来、そのスタンスは一貫して変わることがない。トレーナーは限られた予算の中での牧場視察やセリへの参加を感慨深げに、こう例える。
 「ボクはある意味で、宝物のない場所で宝探しをしているのかもしれない。でも、幸運にもベンチャー(ナイン)という宝物に出合えた」
 宝探しの話になると子どものように目が輝いた。
(5月27日、内外タイムスより引用  http://npn.co.jp/article/detail/03016077/  Photo by Deliberation)



年間1万頭近くのサラブレッドが生産されるが、
その半数近くは


「未出走」


のまま生涯を終えるというのを聞いたことがある。

1度でも勝ち星を挙げられるのは、10%、

ダービーに出られる確率は、0.18%。


ホクトスルタンの出る目黒記念 ~ダービーの後、もうひとつの夢~

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立川駅からちょっと歩いたところに、

200805262005000.jpg


こんなものができていました。
  



ホクトスルタンが勝った日は、この店で祝杯をあげよう!




そう。
今週はスルタン出走の週。
スルタンを応援する「競馬ナンデ」としては、ダービーウィークと重なって、まさに"祭り"なのです。




それにしても、今週の競馬ブックを見ていると、目黒記念のホクトスルタンのところに、重い印がズラリ。
天皇賞でのパフォーマンスで、すっかり一流馬の仲間入りをしたんだなあと、実感しました。


目黒記念は、アルナスライン・ロックドゥカンブと、相手にとって不足無しの馬が揃ったので、非常に楽しみな一戦です。


でもそうはいっても今回はGⅡ。
私は早くも、ホクトスルタンの遥かなる未来に思いをはせています。
こういった大器晩成のステイヤーは、父メジロマックイーンと同じく、長く活躍が望めそうなので、楽しみが膨らんでしまうではないですか。

「競馬の、インターネット」は成功? =予想・回顧集合知「競馬ナンデ」が完成して=

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ちょうど1年前、ぼくはこの席に座った。

200805262013000.jpg

競馬ナンデの企画構想を練っているときのことである。



大学院を卒業してしまって、時間だけにはすごく余裕があったものだから、
いつも通る道に、いつも座っている占いのおじさんに、声をかけてみたのだ。



「あのー、どんな占いなんですか?」


トールポピー「後味の悪い斜行」 オークスの距離変更を望む

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080525-00000006-maiall-horse



不安は的中した。



オークスを制したトールポピー・池添謙一騎手だったが、
勝利ジョッキーインタビューでの表情は、今日の空模様同様、曇っていた。



最後の直線コースでの自身の騎乗が審議対象になったからだ。


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http://jra.jp/JRADB/asx/2008/05/200803050211h.asx
(動画をご覧になれます)
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直線コースで外から追い上げていたトールポピーだったが、残り300mで、急に内側に切れ込んで、最後は内から差し切って勝利した。


この内への切れ込みは、かなり際どいプレーで、降着処分もあり得たと思う。
もしGⅠレースでなかったら、、と邪推もしたくなった。


ただ、これは騎手の腕の問題だけではないと思う。



オークス、それは日本一過酷な競走 ノースサンデーの斜行を思う

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オークスと聞くと決まって、ある年の、あるシーンを思い出す。
エアグルーヴが勝った年、最後の直線でノースサンデーという馬が、右に左に蛇行するシーン。




馬がこれほど苦しがってもがき、それでも頑張るというシーンを、ぼくは初めて見た。


カジノドライヴの挑戦で思い出した、あの日のベルモントSとスマーティージョーンズ

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000002-kiba-horse

我が家は、横田基地の近くにあって、
ご近所さんは基地で働くアメリカ人ばかりです。
なので当然のように、しょっちゅうパーティーが開催される。


英語は苦手な私。
でも、競馬のことだけなら、彼らと対等に渡り合える。いや互角以上。


「ドゥーユーノウ セクレタリアト?」
というと、
「オー、ユー、ヨクシッテマスネー」
という答えがたいてい返ってくる。
そして、「サンデーサイレンス?イージーゴア?シガー?ジョンヘンリー?ウォーエンブレム?」とか、もっとマイナーな馬の名前を出すと、アメリカ人も
「???」
という感じになってきて、なんか勝ったような気持ちになれます。


それはさておき、
あるとき、そんな彼らが競馬の話題で盛り上がっていることがあった。

スマーティージョーンズという馬がでてきたときだった。

smartyjones.jugem.cc.jpg


(スマーティージョーンズはプリークネスSを11馬身1/2差で圧勝して三冠に王手をかけ、人気沸騰。ベルモントステークスでは120,319人というベルモントパーク競馬場のレコードとなる観客動員数を記録したが・・)

ベルモントSでカジノドライヴから降ろされた武豊、その手腕

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カジノドライヴ、ベルモントSは現地騎手とコンビ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080519-00000011-kiba-horse

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000002-kiba-horse


「 現地時間6月7日に行われる米3冠最終戦・ベルモントS(米G1)に出走予定のカジノドライヴ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)が、現地騎手とのコンビでレースに臨むことがわかった。
 当初はデビュー戦で手綱をとった武豊騎手が騎乗する可能性もあったが、18日に山本英俊オーナーが武豊騎手を直接訪問し、騎乗依頼を取り下げた。」

299.jpg                      Photo Data:(C)Turf pieces

なんかこういった記事だと、まるで
「武豊が下手っぴだから降ろされた、
日本の騎手なんて所詮そんなレベルだ」
というような印象を受けてしまうところだが、


ぼくはそうではないと思う。



アドマイヤメガミ・フサイチホウオーの妹トールポピー 「血の宿命」を断てるか

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池添騎手、トールポピーのリベンジ誓う

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000000-kiba-horse


ぼくは「血統」という要素をあんまり信じません。


もちろん、血統って面白いなあ、とは思います。
競馬の魅力のひとつは、この「血」の織り成すドラマだと思っています。


でも、
こと予想のこととなると、あんまり重要視しないのです。
競馬ナンデ(http://www.keibanande.net/)でも、「馬場型」(予想の際、馬場を最も重視する)です。「血統型」ではありません。


というのは、血統的な要素は、最終的には馬体や体調といった要素に還元されると思っているからです。
こういう血統の馬は、東京コースは向かない。のではなく、
こういう血統の馬は、「脚が短いタイプが多くて、そういった馬はピッチ走法だから、広いコースの、」東京コースは向かない。
といったように、結局のところ、
馬そのものを見て、脚が短いかどうかといったことを判断すればよいのだから、わざわざ「血統」まで遡って考えなくてもいいんじゃないかという。
基本的にそういう考え方だからです。

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(トールポピーの兄・フサイチホウオーは、断然の1番人気でダービーに駒を進めたが・・・・ Photo Data:(C)Turf pieces







しかし、トールポピーの桜花賞での凡走には、
やっぱり「血統」も大事なのかなあ、、と考えさせられました。

というのは、、



カジノドライヴよりも、ビッグブラウンよりも、大事なこと ~ファーディナンドの無念~

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ぼくは、いつからか、愛用のFIREFOXのデフォルトのページを「NEW YORK TIMES」にしています。
インテリぶった雰囲気を醸し出すために?いいえ。ビリージョエルの「new york state of mind」が好きだったりするからでもあります。


でも英語なんか読めないので、普段は糞の役にも立たないデフォルトページだったのですが、、
つい先日、その「NEW YORK TIMES」の1面に、可愛らしい2頭の馬の写真が。


horses600.jpg
http://www.nytimes.com/2008/05/17/sports/othersports/17horses.html?_r=2&hp&oref=slogin&oref=slogin

これは何事だろう、とさすがに思って読んでみました。
拙い英語力と、Yahoo翻訳で、訳してみました。


すると、大体このようなこと。



【ヴィクトリアマイル】 ぐっすり眠ってG I 初騎乗 北村友一(タイキマドレーヌ)

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グリーンチャンネルで以前とても良い番組をやっていました。


中村まりキャスターが、若手騎手に30分間、座りでインタビューするというもの。

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ただそれだけのシンプルな番組でしたが、普段なかなか見ることのできない騎手たちの、ゴーグルを外した素顔を知ることができて、とても良い番組だと思って見ていました。



こういう競馬界に携わる様々な「人間」にスポットを当てる番組がもっとあってほしいと願うばかりです。



(写真は、昨年ヴィクトリアマイルを制したコイウタと松岡正海)








もう1年以上前のことでしたが、「北村友一騎手」の回は印象的だったので、けっこう鮮明に憶えています。
こんなやり取りを。


競馬のお隣さん(競輪)へ送るエール ~競馬・競輪CM考~

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「競馬のお隣さんは、競輪」



ぼくは勝手に、なんとなくそう認識しています。

とはいっても、長いこと立川に住んでいながら一度も競輪場には行ったことがなく。
いつもその脇をすり抜けて、立川ウインズや府中競馬場に行ってしまっているのですが。。


そんなお隣さんが、最近よくCMを流しているのを見かけます。



cm-shori-3.jpg
「エリートでいること、人の上に立つこと、それがおれの人生。」
「体張って汗を掻く。そういう生き方しかおれは知らない。」
「大学も会社も二流。でもこの人生を二流とは呼ばせない。」




http://www.sho-ri.jp/cm/9ways.html



けっこうこのCM好きです。


~すべてはダービーのために~ ダート無敗サクセスブロッケンの挑戦

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ダートで快進撃のサクセスブロッケンがダービー参戦
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=28202&category=A



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競馬界のサイクルは、ダービーに始まり、ダービーに終わる。
ダービーの終わりは、また次のダービーの始まりでもある。

JRAもいつからか、こういったサイクルを意識して、
ダービーの次の開催から、また次のダービーを目指した2歳馬たちのによる新馬戦が始まるようにしました。

【ヴィクトリアマイル】狂気の酒、ウオッカの飲み方

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ウオッカは「狂気の馬」だと、
ぼくは思っています。

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ダービーで、男馬を相手に、33.0の脚で3馬身ちぎり捨てるなんて、狂気の沙汰です。
チューリップ賞のときのダイワスカーレットを馬なりで子ども扱いした脚も、末恐ろしかったし。
ジャパンカップで最後方からアドマイヤムーンに迫った脚も、恐ろしいほどの切れ味で、なにか鬼気迫るものを感じました。
「狂気の馬」でなければあんな芸当はできない。


そして逆に、
この馬がときどき見せるポカ、どう考えても解せないような凡走も、
その「狂気」に起因しているのではないでしょうか。


諸刃の剣というか、
「狂気」が競走において良い方に向くときと、違う方に向いてしまうときとがあって。
どうなるかは、やってみなければわからない。


つまり、牡馬一線級をなでぎるのもウオッカ。
弱い牝馬を相手にコロっと負けてしまうのもウオッカ。



そういう馬というのはときどきいて。(特に牝馬に多い。)
僕は対処法を確立しています。(http://www.keibanande.net/)


【マイルCの後に】 ゴスホークケン・シベリアンホークの藤田与志男オーナーを悼んで

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http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080513-359214.html


今年1月20日号の競馬ブックに、ゴスホークケンの藤田与志男オーナーのインタビューが掲載されていた。

「正直、もう馬主はやめたい。
150頭所有しているが、馬を引き取っているのでどんどん増えてしまう。いくらかかると思う?」

アポインテッドデイやシベリアンホーク、マルターズライオンといった馬までを種馬にしてしまい、、、種馬になれなかった馬も成田の施設へ。
氏曰く、
「手元に残せないならせめて行き先を探してあげたい。怪我をした馬なら、治してから人にあげるんです」と。


競馬ブックの記事にもあるが、「藤田オーナーに買われた馬は幸せ」としかいいようがない。
 

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(写真は、種牡馬にはなれなかったが、東京競馬場内で余生を過ごすビッグプラネット号)

【プリンシパルS】 アグネススターチ劇走!的中! 不公平競馬よ、ありがとう

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このブログでは、ぼく自身の馬券結果とかはあまり触れてませんでしたが、
今日だけは気分が良いので触れさせてもらいます!
プリンシパルSの馬券です↓

アグネスススターチ.jpg

http://www.keibanande.net/?m=pc&a=page_n_syousai&target_yosou_id=349
↑どうか褒めてあげてください。拍手してあげてください!



でも、当てておいて言うのも難ですが、
本当にこんな予想が当たってしまうほど、
府中2000というのはまずいコースなんだなあと再認識しました。



オッズが示していたように、
「アグネススターチが一番弱い」
という競馬ファンの判断は正しかったと思います。


でも、アグネスはぎりぎりまで逃げ粘った。。



秋の天皇賞は一番人気が勝てないジンクスなんていうのがありましたが、
それには「コースがトリッキーだから」という科学的根拠があったと思います。



【マイルC】 無敗の者ほど弱い者はない (スプリングソング・リーガルスキーム)

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10年ほど前、ある1頭の無敗馬がNHKマイルカップに出走しました。

4戦4勝。

高まる期待。
彼は、当時これまた無敗を誇っていたエルコンドルパサーと分け合うほどの人気を背負いました。




あのとき、その馬が10年後に水沢のA2二組で6着することなど、誰が想像できたでしょうか。(トキオパーフェクト、まだ現役だったんですねー! 泣けてきました。)




因みに、トキオパーフェクト、結果は15着でした。




マイルCはブラックシェルで"単複宣言" ~単複は、健全で低射幸性の競馬です~

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遊パチのCMをご存知でしょうか?


「遊パチは、健全で低射幸性のパチンコです」っていう。

img_main.jpg

高齢者を取り込む試みなんでしょうかね?
パチンコのことはよくわからないのですが。



「低射幸性」



この言葉が売り文句になっていることにぼくは感動しました。
これは英断!



トウショウナイト・サンアディユ・アドマイヤキッスよ安らかに ~馬頭観音に願う~

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新緑が揺れる午後、
府中の馬頭観音に行ってきました。

P5030282.JPGのサムネール画像このところ、
トウショウナイト
アストンマーチャン
サンアディユ
アドマイヤキッス
が亡くなり、
他にも有力馬の故障が相次いで、競馬界はまるで取り付かれたかのよう。

馬あってこその競馬ですから。

もうこういった悲しいニュースがありませぬよう。



元グリーンチャンネルの顔・大山尚雄キャスターに会う 「競馬ナンデを宜しくお願いします」

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「競馬ファンはみんな仲間だ」

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競馬ナンデの制作を始めるとき、頭の中になんとなくこんな考えがあった。期待といってもよいかもしれない。
ぼくは基本的に競馬ファンの人たちが好きだ。
自分が好きなものを、同じように好きでいてくれる人は味方だ。

自分の競馬に対する愛情の熱さに関しては自信がある。競馬をなんとかもっと盛り上げていきたい。
競馬ファンの方々になら、自分のこういう熱い思いを語れば、きっと分かり合える、共感してくれる、そして協力してくれるのではないか。



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